本当は、自分は何者で何をしたいのかは、知らない土地の知らない人との新しい関係で気づこうとするより、身近な人や両親に聞くべきです。これまでの自分への評価に不満があるから、全く別世界で、外からの評価をよくしようと思ってしまうのでしょう。大してがんばらずにこれまでの関係を切り捨てるのです。自分のことは自分が最もよく知っていて他人にはわからないと思っています。
知らないところでは、知らない人はあなたを知らないから、心地よい対応をしてくれます。そういう対応には慣れているし、お客さんとみるので当たり前のことです。自分をわかるわけがない、君のことを「わかるよ」って言う人は、聞いていない、わかると思っているから聞かない。それは、自分の枠組みに入れようとしているだけです。「いいね!」も同じです。
本当の私というのが仮にあるとしたら、他の人のできないことをできる、そのことを他の人から認められてこそ、存在します。人との関わりにおいて自分の役割となるのです。そして、強調しておきたいことは、その多くは特別な才能などでなく、時間をかけたもの、つみ重ねたこと、その人なりに大してがんばったもの、あたりまえのようにそのうち、みえることなのです。