自分の内に絶対的な何かがあると思う、オレ様の傲慢さと無知には、よくよく対してきました。アーティストやその周りにそういう気質の人が多いからです。それも大切なことなので、決して否定するつもりはありません。先は、その人しだいなのですから。
第一に、自分の頭で自分を測ろうとするのは無理です。
とはいえ、報われるかわからない努力をし続けていることでの結果の二極化が際立ってきました。努力をしているかどうかですが、一方は、努力は報われると信じ、一方は、努力は報われないと信じています。
「私が正しい」ことを肯定してくれる人は、その破綻のケースをしっかりと見ていません。
今は、ネットワークやコミュニティがリスクを担保してくれます。セーフティネットもその一つです。迷惑のかけあえる関係、自立は孤立でなくネットワーク化なのです。
でも、わからないものをわからないからといって理由で学ばないのは、孤立化です。問題にすることが大切です。まるでわからないことは問題にならない。わかりかけていることくらいしか問題とはならない。大したレベルでないうちは、大した問題もない。
自信をもってしまうのは、大半はあまりすぐれていない集団にいるからです。学力なく努力なしの自信があり、成績と人の価値は無関係どころか逆だと考え、そして自ら不利益を選びます。そこのアイデンティティを求めてしまうのです。
周りの人に不利益をもたらすなら「やめて正解」です。ただ、それをくり返すだけで抜け出せなくなるからです。