fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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「クロだ金融緩和」 2013/04/23

 物価目標が2%。昔のものづくりでは、価格は、原価に利益分をのせて決めていました。今は、先に価格を決めて、その中で利益が出るように原価を抑えられたところで作ります。物価は上がったら何%なのであって、何%上げるというものではありません。以前ここでも、国は家計と同じで借金したら返さないと破産する。でも同じ家庭内での賃借ならば、一方は借りて、一方は貸している国民が債権者なら利権では、と疑問を呈しました。(何となく落語の、二人で交互に払いあって酒がなくなったのに売上ゼロのような…。)

欧米は経済成長が止まっても金融緩和で財政赤字のまま負債を返せないで増え続けて、普通なら破たんするところです。なのに、通貨を発行し続けて国債を買い続け、デフレでバブっているのに、それをリフレという、「返せない」ので「返さない」と開き直ったのです。これが新しい経済学です。(日本もバブルのとき、さらに緩和していたら、円とドル、ユーロは違うのですが、どうなっていたでしょうか)ともかくもアメリ金融は自国でものを生産できないのを「金融工学」、金融のトリックで全世界を牛耳ろうというものでした。ただ、この分野はどうも我々、日本人のもっとも苦手なところなのです。これは日本人の気質や本領に合わないのに、今回、採用しちまったというわけです。遅ればせながら、というのが中途半端で悪い予感がします。(もっと遅れてなら開き直れるかも。)