fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

「モチベートがかからない」とか「やる気がでない」という質問をよく受けます。私は、人との出会いや映画、音楽、本などに救われてきました。なかでも、人のことばは、大きな意味をもちました。これからは、そういうことを思い返しながら、生きていくのに基礎となった一般教養や歴史、データなどのピースを散りばめていきます。ご興味があれば、そこからググってください。あなたがこの社会と結びつき、生きていくエネルギーとなるのに、少しでもお役立ちできたらうれしいです。[2021/08]

亡国論(5)

 最近、団塊の世代学生運動の様子の記録をよく目にします(浅間山荘の映画などはその一端です)。そこで挫折したとき、当時の若者、団塊の世代がどこまで去勢されてしまったのかは、私のテーマの一つです。それは二次大戦の敗戦よりも、黒船-開国のときよりも、大きかったかもしれないとさえ、私は思うのです。1970年代、世界も日本も大きく変わったのです。ちなみに、70年代半ばの変容の方が、9.11よりも大きいと、その要因を私は考えています。

 日本の生産人口は、毎年1%、100万人減っているそうです。個人資産高でさえマイナスに転じました。国の借金については、何をいわんやです。デフレとは貧しいのと先行き不安だけで起きるのでなく、先進国であった日本の地位の低下、つまり、世界の平均化に日本も合わせていっていることの表れなのです。
 私の小さいときは、海外に自由に行けず、何とか行っても、ものが高く買えませんでした。大きくなると、海外に行く方が安く買えました。そして今、まだ円高ですが、実質は国内で、中国などの安い商品がはびこり、ブランドも日常品も安い国で買う価格に近づいていっています。