fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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ジャニーズ事件と「最高の教師、、」の教訓

◯ジャニーズ事件に学ぶ

ジャニーズ事務所の問題で、ドラマ「最高の教師、、、」(本日で最終回)の九条先生のように、素早い対応をした人がいました。音楽系企業FRAGMENTの対馬芳昭 代表取締役、そのnoteより、ほぼ抜粋です。

<取引先という近い距離だからこそ細かい部分まで把握していたという事はありませんが「全く把握していなかった」と言ってしまうとそれは完全な嘘になります。、、、、
まず第一に弊社は「性加害の上に成り立っていた会社の繁栄の一端を担った」という事。
そして逆に「弊社の繁栄の一部もジャニーズ事務所からの売上である」という事。
また「被害を訴えている方々がいるのにも関わらず気を止める事なく利益を優先した」という事。
どんな理由があれど、その事実に向き合う必要があります。

仕事の現場で関係者に「噂は本当ですか?」と問う事なんてできない…あくまで噂だと思っていた…と言ってしまうと過去の自分と全く同じ「逃げ」になってしまいます。
クラスにいじめがある噂を聞いているが、それを誰にも報告する事なく静観する事は結果として加担している事になります。
もちろん子供であれば恐怖からそういった行動を取れなかったという事はあると思いますが、大人である私は加担した側にいたという事を認識すべきだと考えております。

自分の利益や立場よりも抵抗できない子供達を守る事を最優先に考える、そして盲目的に強者の側に付き弱者の声を潰すという構造を改善する、日本がそういった社会へとアップデートしていくために必要なのは、一人一人が当事者意識を持つ事だと考えております。

そのような考えから、私個人としてはこれまでの利益をそのままにしておく事はできない、という結論に至りました。
そこで今までに得た86万円全額を子供の虐待や貧困に支援をおこなっている団体に寄付する事に決めました。、、、


長きに渡り被害に遭った方々の声を無視し、利益を優先した事に関してここで謝罪いたします。
自分の身を守る事を優先した過去の自分を大変恥ずかしく思います。
子供に対する性的搾取、性的虐待、マインドコントロール、グルーミングによって繁栄するような構造を問題として認識し、然るべき対応を取るよう自分自身に言い聞かせる必要があると感じております。
また、自身の行動も省みて加害者にならないよう肝に銘じていこうと思います。

株式会社FRAGMENT代表取締役 対馬芳昭>9/12

 

こういう真摯な声明を読んだ後では、どう受け止めてよいか、迷っている人も多かったであろうジャニーズ事務所の会見での新体制での発言#も、程度がわかります。ジャニー喜多川氏を罵りつつ、ちらほらと成功組の保身の本音が出てしまうのです。その本音が、井ノ原さんについては、好感度アップだったとか。

日本の社会、まだまだ、変われないなと思わされます。(まるで「最高の教師、、8話」で、相楽くんたちが反省して土下座するなか、傍観する一味だった女子たちのようです。)でも、自分が変わることはできます。

少なくとも、ジャニーズ事務所の関係者やタレントたちは、このプロダクションの社長よりも、クラスだとしたら、加害者と被害者のすぐそばにいたのです。

「タレントには罪はない」というファンや大衆心理をついて、ジャニーズ事務所の苦肉の、出演タレント報酬を一年間、受け取らないなどという策も、批判を浴びています。よくこれで芸能界を牽引してきたと思えるほど、いや、日本の社会全体がお粗末なのでしょう。昨日、見た「トリリオンゲーム」最終回の黒龍社長(國村隼さん)が、フッとよぎりました。

早く、自立した大人となり、時代にアップデートしなくてはなりません。

当事者意識をもち、向き合うことです。

自戒を込めて、、、、続けます。

 

#<「売れるというのはやっぱりたくさんのファンの人たちに認められるということですので、こればっかりは例えば『スターにしてあげる』と言ってピックアップされたところで、必ずなれるもんでもないと思うんですね。、、、、やはり若さ故の嫉妬であるとか知恵のなさとかそういうこともあったのかなとは思います」(東山)

「噂は僕らの時は、僕もちょっとひがみみたいなところあったと思いますけど、 自分より一個先の人間に対して、そうなんじゃないかっていう噂が立ったことはあったと思いますが、だからといってやっぱりそういうことで優遇されて生き残っていけるかどうかは長い年月やってくるとわかるんですけど、努力が必要だと思います」(井ノ原)>