◯ChatGPTの予測
ChatGPT#、これはネット上の膨大なデータを読み込んでいるので、その判断は、帰納法といえます。確率的な予測となってしまうので、推論としては今ひとつといえます。
帰納法は、経験値から推察するものです。
「隣の犬が死んだ、うちの犬も死んだ、だから犬は死ぬ」の論法ですね。
つまり、過去にない事例、はじめの方向に導くような推論をしていくのは、苦手になります。
ついでに、それに対して、演繹法があります。これは、一般的な前提を個別の事例やヴィジョンに当てはめていく推論で、トップダウンといえます。「生物はいつか死ぬ、犬は生物、だから犬はいつか死ぬ。」の論法です。
で、
となると、過去に、悪い情報が多ければ、悪い未来を導き、よい情報が多ければよい未来を導きかねないのです。
取り入れるデータというのは、どうでしょうか。
どちらかと言うと、悪い情報の方が多いように思うのですが。
大体、ニュースというようなのは、よいことより悪いことを報道します。悪いことを知り避ける方が、生きるのに大切な情報だからです。まして、ネットであり、SNSの情報となると、いうまでもありません。日本のように匿名だらけ、それをそのまま使うわけではないでしょうが、日本の場合、かなり悲観論となりかねないのではないでしょうか。
やはり、未来は、理想に根ざして作っていかなければいけないでしょう。
でも、日本人、このヴィジョンづくりや未来予測に弱く、過去の事例にとらわれるところが大きいのですね。
最後の2行以外は、もしかすると、素人の思い込みかもしれません。
ついでに、いまさらですが、なぜ、生成AIなど、生成というのかを加えておきます。
◯ChatGPTのGPTとは
Generative Pre-trained Transformerの略。
直訳では、「事前学習を生成する変圧器」
Transformerは、自然言語をAIが使いやすいデーターに翻訳して、そのデータを他の自然言語に翻訳することです。
Generativeは、「生成」が定訳で、「生成AI」。“Generate”という動詞は、「生み出す」とか「発生させる」の意味。転じて“Generator”(発電機)、“Generation”(世代)。
何かを回らせることによって、新しいものが生み出す。
人間とAIが会話をやり取りすることによって、知恵をGenerateする対話型AIなのです。