〇人間の社会とあいさつ
人間だけができることは、何でしょう。
微笑み、笑うこと、想像力を持つこと、歌ったり喋ったりすること、
これは、人間の社会を形成していく基本です。
そのためには、情操教育が大切なのです。
おかあさんが明るい声で「おはよう」というような家庭の子供は、不登校にならないという先生もいます。
〇歌の力
他の人と共生していくため、共感の手段として、音楽や歌や話はあったのです。
なかでも、根本的なものは、音楽です。
ことばがわからなくなっても、メロディを覚えていて、ことばが出てきて歌えることがあります。歌は、体で覚えているのでしょう。それをうまく利用したのが音楽療法です。
〇読経とマントラ
真言宗のマントラは、音です。宗教も最近は、ことばにとらわれがちですが、意味や内容ではなく、音とリズムを感じることからです。
曹洞宗では、大般若という行事があります。扇状にたたまれた経典を高く上げ持ち上げるようにしてめくりあげていくので、パフォーマンスのように見えます。経典の虫干しも兼ねているようです。
その読経は、太く低い声だけではなく、高い声の僧侶もいてハーモニーになるのです。
和音、ハーモニーは人を癒す心をもっています。
世界中の民族音楽、読経や聖歌にも取り入れられています。人の心に強く働きかけるのです。
◯人体と声
人体の構成は、水でできているようなものなので、場とともに振動し共鳴し共振します。ダンスやリズムが心地よいのは、そのためです。
量子もまた振動して周波数を発しています。目に見えないエネルギーが、波長やリズムで取り出され、気や呼吸として扱われていると思えばよいのです。
歌って踊って大笑いをする、トランス状態によって心身を治したり、この世を超越したりできるのです。
ということで、声を出したり歌ったりすることは、とても大切です。
それができないときでも、何もしないでいるのでなく
できるだけ、聞くこと、味わったり感じたり、心を動かすことを心がけましょう。