白鵬の引退でいろいろと取り沙汰されています。歴代最長14年間、角界を背負い支え続けてきたのですから、敬意と祝福を捧げたいと思います。品格などの問題があったという角界こそ問題だらけ。鬼になって勝ちに行くことが横綱相撲、という考えで史上最高の成績を上げたのを、品位第一の国技としてローカル文化を守るなら、品位を芸術点として加点でもしないと、もう大横綱は育たないでしょう。
大選手が記録より名をとり早期に引退した例は、日本では多かったのですが、日本人の一面ですね。日本人の品格といえば、今や、世界に誇らしいのが、大谷翔平選手です。勝負と品位の両立は、難しいものですが、長く活躍してほしいものです。
秋山真之は、軍のマニュアル、テキスト、教科書をつくりました。さねゆきですよ。
近代的な軍隊づくりのために近代日本語ができたといえるのです。岸田新総裁と同じ、今の開成高校出身です。
愛媛の松山出身というと、もう一人、真之の親友、正岡子規、そのホトトギスの投稿欄や新聞紙上での日記の募集も大きな役割を果たしました。国家の統一や中央集権体制づくりに、言語の統一は、欠かせません。
日本語は、漢字のもつ意味から、初めての語でも推察しやすく覚えやすいのです。
そのため、同音異義語が多いのも許容してきました。
話し言葉で詰めず、書き言葉でやりとりする日本人の性格とも合致します。
他の言語はそれを避けて、子音を多用していきます。母音の前後にたくさんつけるのです。
結果として、日本語は、子音の独立性が弱く、視覚的な処理を必要とするものとなりました。
絵文字やオノマトペがなじみやすいのです。漫画を文化にまで高めた原動力でもあります。
ただ、今の音声入力においては、かなりの難題を抱えることになりました。タイプライターを羨んでいた頃と似ていますね。また、いずれ克服されていくことでしょう。