最近の、大きな夢を追いかけず、海外へも行かず、現状維持・満足派の増加は、日本の今の活力低下をさらに低下させることに思えます。私のように、高度成長期に育ったものは、日本の国の貧しさから豊かさへの歩みが連動していたから、おのずとレールにのった人生を歩むものがほとんどであり、私は若干?アウトローでした。そのレールがバラバラに外されてきたのは、この10年くらいですから、私の父の世代は逃げ切ったというか、乗り切ったわけです。
最初から豊かというのは、貴族の家柄でもなければ、ありえなかったわけですが、今の若い人が今の自分をみても、貴族とは思わないだろうし、ましてや世界の多くの国で民主化のために殺された上流階級の子息に自分を重ねてみることなど思いもよらないでしょう。でも、私にはそうみえるのです。
今、来日して居酒屋やコンビニ、ファーストフード店などで働く中国人の若い人をみて、日本人の祖父祖母の時代、まさに日本がブラジルから満州(戦後は北朝鮮も)へ出ていった人を思えるでしょうか。このままでは、きっと君らの(というか、私たちということだが)子供や孫は、インドあたりに出稼ぎ労働にいくことになりかねないと思うのです。あるいは、大規模な爆撃でもあればシベリアあで収容された日本兵たちのような、奴隷にもなりかねません。
守りに入ったら、守るだけでは、負けるしかないのです。
日本のサッカーを応援していて、学びませんでしたか。
歴史や現実に学んだら、マスコミやネットのあまりに安易な情報やコメントに惑わされなければ、もう少しあたりまえの感性と判断はできるものと思うのです。