「世紀の誤審」について
山下泰裕選手団監督
試合が終わったあと篠原進一選手は『自分が弱いから負けた。自分に本当の力がなかったから逆転できなかった』と。
かつての日本人は、人を責める場合、何かのせいにする場合に、自分に足りないところはなかったのか、自分は間違っていなかったのか、まず自分を省みた。他人のせいにしたり、何かのせいに責任転嫁したときに原因はみえなくなるし、人間としての成果はなくなる。我々の失いつつあった人間としての潔さ、清さをみた。
心身を鍛えることで人間の成長を人間教育になる。(「柔の道」歴史は眠らない)