〇マイナス志向の思考
無意識のうちに、成功しないこと、失敗すること、壊滅的な打撃を受けることを願ったりすることがありませんか。
ましてや、自分の本心が、うまくいくことを望まない場合には、自らチャンスを潰す側に回ってしまったりすることは、ありえることでしょう。
〇ピンチを呼び込む
中途半端なミスをして叱られるよりは、大災害でも起こって、そのことが咎められなくなることを望んだりしたことはありませんか。
それで助けられたような体験があると、なおさら、そちらの方に考えが傾きます。死にたいとなったとき、地球も日本も職場や学校もなくなればよいのに、と。
〇エリートとそれへの破壊願望
そういうことは、だめな人より、まじめな人に多いのです。
たとえば、エリートは、待遇と自分の地位が保全されているので、自分にあまり関係ないことに手を出しません。改革など失敗する可能性のあることには、保守的になります。そうして生きてきて、いきなり、大変革を求められたら?
そうした人たちの組織なら、全体で改革を阻止するでしょう。そうして、その状態が続いてしまうと、そうでないところから思い切った改革、もしくは破壊への要望が出てくるのです。改革するのに最も安易な方法は破壊だからです。
創造的破壊とただの破壊は、見分けのつきにくいことがあります。
全てが破壊され、諸行無常の世界にぼう然と立ち尽くす、それを望んでしまうこともあるからです。
いや、そういう人もいます。そういう気分になることもあります。
誰の中にもそうした願望、衝動がないわけでない、そうして世の中、動いてきたわけです。