fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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偽りの証明よりも次代へ 2014/04/11

 小保方さんの件は、彼女や理研や大学などの偉い人の思惑と関係なく、考えさせられます。偽装については、iPS虚偽の森口氏や、ニセベートーベン氏や、ノバルティスから武田薬品まで医療品の不祥事、猪瀬氏、渡辺氏の借り入れ、温泉から、名産品や老舗の料理、耐震の姉歯氏はもう8年前ですね、旧石器ねつ造のゴットハンド、藤村氏は13年前。
 佐村河内守氏と新垣氏との件は、盲目のつながりで、テノールの新垣氏のコンサートを思い出しました。フィルムでの生い立ちのストーリーに感情移入させてからのコンサートを、プロデューサーの手腕なのでしょうが、当時の私は、生い立ちなどを除いて作品としてのみ独立して真価をみること、それのできない日本人の情緒と、過去を絡めてしまう習性、日本の客の期待するものの分析をしたことがありました。スティービー・ワンダーも舞台では仕掛けるが、演出としてバックヤードはみせない…でしたか。
 今、すべては、作品として独立せずに、製作者の人生と絡めて紹介されるようになってきています。刺身一切れさえ、味わう前にどこどこ産の何々にどう手を加えたとやら。おせっかいなことは、それを求める人が増えるから、どんどんエスカレートしていきます。
 「STAP細胞ができた」と言ってしまうこと、その真偽は、偽の証明ができない限り、仮説としては生き続けます。人を裁くことはできても、真偽は裁けないので、後味のよくない幕切れになるように思います。その確信が、天才なのか奇才なのかだけのことです。ただ生涯に一つの発明、発見でも、人生は十分報われる。表に出てこないメンツたちには、若い芽を摘まないようにして欲しいものです