◯2023年版の世界長者番付
<モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー会長と家族が保有資産2110億ドル(約28兆円)でトップ。
昨年首位だったイーロン・マスク氏は1800億ドルで2位。テスラの株価が低迷し、前年から390億ドル減少した。
LVMHは、ドン・ペリニヨンやクリスチャン・ディオール、ティファニーなど75のブランドを保有するフランスの高級ブランド企業。(米誌フォーブスが3/5発表)
資産10億ドル以上の富豪は世界で2640人。合計資産額は12兆2千億ドル。
日本は、柳井正会長兼社長と家族で、326億ドルで世界の39位。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が、224億ドルで69位。>
◯資本主義のもたらしたもの
買い物が楽しくて、働いていると言う人は、消費することができることが、自分の価値であり、生きがいと考えているのでしょう。考えようによっては、虚しいことですが、私たちは、消費社会にこうして人生を操られているわけです。
◯仕事と生きがい
自分の仕事自体に意味を見出せず、それに得たお金で、買い物ができることに、生きがいや、喜びを感じる、などと言うと、それはびっくりする話だ、と、言う人もいます。
それは、特に、知識人やアスリート、アーティスト、専門家など、大学の給与や本の印税などで食べている人、研究などで、仕事と趣味と生きがいを一致させていると思っている人たちでしょう。レジャーやショッピング、家族団欒より、仕事の方が楽しい人たちです。
そうして、当たり前の庶民の生活が理解できないところまで、世の中、一般の人と感覚がずれていくわけです。そういう人が、政策を立てたり、実行したり、オピニオンリーダーとして、世の中を動かしたりしているわけです。
彼らの言うことは、日本においては、上にいるほど、稼いでいるほど、世の中で売れているほど、庶民の感覚とは離れていくのでしょう。2世、3世もまた、その代表です。