◯黒田総裁退任
2013年に就任した黒田総裁、異次元の金融緩和という言葉を使い、量的にはジャボジャボと市場に介入、竹中平蔵氏以来の、日本の政策のどんでん返しを演出しました。
国債買いまくり、963兆円、含み損8兆円(2022/12)
「負の遺産と思っていない」と断言。
当初の2パーセント目標は、延々と実行できないのに、正されることもなく、10年、継続。
引き締め、一度もなし。そこに、何ら反省も失敗もなく、「残念」の一言。
自分の正しさを信じ込んでいる、日本の失われた30年を象徴する人物であり、それを支えた周辺も同じなので、さらに路線継承。
本人は、
<「賃金や物価が上がらないノルムに関しても、物価上昇を賃金に反映させる動きが広がりを見せている。物価安定の目標の持続的・安定的な実現に向けて、着実に歩みを進めたと言えると思う」などと述べ、「これまでの政策運営は適切なものだった」と評価した。>
私は経済は、よくわからない、でも、ここでは、ずっと直観で批判的で終わったのです。
伝統お家芸のものづくりや革新を捨て、金融で解決しようとして、中国などアジア諸国の後塵を拝する羽目に陥ったのではないのでしょうか。
専門家は、
<野口悠紀雄氏は「企業の利益が自動的に増える円安を政府もメディアも歓迎してきたが、新たな技術やビジネスモデルの開発で生産性を上げて円高に対抗すべきだった」と指摘。円安政策に安易に頼り、産業の構造改革を怠ってきた結果が、日本経済の衰退とみる。>