江戸の頃、鳴き合わせと言って、うぐいすの鳴き声のコンテストがありました。付け子といって、ひな鳥に先生となる成鳥をつけて習わせます。このように、品種改良を娯楽や鑑賞のために行うようなことは、世界でもあまり例をみないようです。
ほかにも、オナガドリの尾羽を長くしていき、さらに長鳴き鶏、唐丸、声良し、東天紅など、基準をもって、それに適するように養成していくのです。
とても高尚でエコな趣味、いや、文化ですね。
庭造りも、なかなかの凝りようで、
庶民も路地に縁台を出し、植木を眺めつつ、花鳥風月や将棋など楽しみました。
その精神的風土は今も、全国各地に継承されています。
風鈴、鹿威しや水琴窟なども、日本の音の楽しみもまた、排水利用の省エネです。