二つの世界大戦では、国家が市場介入し、国民総動員によって中間層が力をつけました。その結果、世界は、一時的に安定しました。
1970年代、新自由主義、市場原理主義、個人の自己決定権が重視されてきます。それに従って、中間層の貧困化が進みます。
現実否定、国への責任転嫁となり、腐敗、不信、経済危機、経済的不平等が目立ってきます。
グローバル化からナショナリズムの流れが強まります。しかし、そこを徹底して考えようとしないのが、日本人の問題と思うのです。
とはいえ、反知性主義は、知性的、理性的、実証的なものへの反発と捉えられやすいのですが、反権威、民への信頼をも含み、必ずしも知性そのものへの反対ではないといいます。