fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

「モチベートがかからない」とか「やる気がでない」という質問をよく受けます。私は、人との出会いや映画、音楽、本などに救われてきました。なかでも、人のことばは、大きな意味をもちました。これからは、そういうことを思い返しながら、生きていくのに基礎となった一般教養や歴史、データなどのピースを散りばめていきます。ご興味があれば、そこからググってください。あなたがこの社会と結びつき、生きていくエネルギーとなるのに、少しでもお役立ちできたらうれしいです。[2021/08]

広島・尾道・生口島紀行(6)

 無言館館主・窪島誠一郎さんの著書、集英社新書で「無言館ノオト」が出ている。慰霊でなく、無言とした。死んで無言でなく、私たちが「無言のまま、立ちすくむ」と。
 それをめぐる日本人のさまざまな捉え方が書かれている。これは同時にみるものに立場をしいる。すすり泣きの聞こえる美術館内で、あたしは作品だけをしっかりみようとしたかった。でも、思わず手紙や遺留品に心がいってしまう。遺品、供養と、アートの違いについて。しかし、選ばれた作品はやはり一等品なのだ。
 盲目のテノール歌手、新垣勉さんのコンサートを思い出した。いつも盲目とつく。芸術と作者の事情。とらわれたくなくても、とらわれる現実、まだ過去にならない。