サブプライムローンのアメリカの処置は、エンロンのときもだが、露見が遅いとはいえ、表に出てからは素早いもので、去年6月に火がみえたかと思うと、シティバンクのトップはクビ、アラブから金を入れて特別融資、中央銀行の住宅ローン債権の担保化、一兆円超の対策。一年でこのくらい動くアメリカの政府と、失われた10年のあと、また10年を失おうとしている日本の政府の違い。打つ手はすべて、後手どころか逆効果なので、打たないでくれといいたくなるから、これでよしとせざるをえないのですが、なぜ、政治、金融にここまでど素人で、経済大国だったのか、と首をかしげて日本はすごいといっていられるのも、いつまでなのでしょうか。