fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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映画『This is I』(2) 80年代から現代へ

◯映画『This is I』(2) 80年代から現代へ

 

あらすじネタバレですが

第1章:暗闇の中のアイドル(1980年代・大阪)

 松田聖子さんの青い珊瑚礁が流れるなか、鏡の前で踊る幼い賢示の姿。アイドルは、賢示にとっての救いであり、自分は決して女性にはなれないという絶望を突きつける鏡でした。

父親との確執、典型的な男らしさを重んじる父親に対し、賢示が必死に普通の息子を演じるシーン。その内面で、女性としてのアイデンティティが膨れ上がっていきました。

 

第2章:ニューハーフとして(1990年代・夜の街)

 10代後半になり、賢示はニューハーフという文化が花開きつつあった大阪・新地の門を叩きます。先輩たちは、社会の異端とされながらも、夜の世界では女王のように振る舞い、自らの人生を謳歌していました。 賢示は、ここで初めて、自分の名前を愛と名乗ります。

外見が美しくなればなるほど、戸籍上の性別やホルモン注射による体調の変化、いつか自分は本当の女性になれるのかという不安が彼を追い詰めます。

 

第3章:運命のメスとThis is Iの宣言

 物語は、和田医師との運命的な出会いへと向かいます。性別適合手術を決断するまでの恐怖、家族への告白、そして手術台に上がるまでの孤独。

タイトル『This is I』という言葉は、麻酔が切れて目が覚めた瞬間の第一声として象徴的に使われます。

終盤では、2009年のミス・インターナショナル・クイーン優勝シーンへと。暗闇で踊っていた少年が美しさを認められ、タイのステージで私は私であることを誇りに思うと叫ぶ、その姿は、クライマックスにふさわしいです。