fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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ドラマ『誤断』

『誤断』(ごだん)

 

 堂場瞬一よる小説(2014年)を原作とする連続テレビドラマ。2015年。

 あらすじ。長原製薬広報部の槙田高弘は、駅のホームから人が転落する事故を目撃する。それから、安城副社長から極秘調査を命じられる。北海道と大阪でも列車への飛込み事故があり、服用した鎮痛剤D07(プレビール)の成分表示にミスがあったことが判明した。

 安城は40年前に長原製薬が創業の地・畑井市で隠蔽したある薬害事件の時のように隠蔽できればいいがと考えていた。台風で破損した長原製薬の廃液タンクから漏出した廃液が海に流出した。東京の件は遺族に高額な見舞金という名の口止め料を支払うことで決着した。

 自社製品が原因で人が亡くなり、その隠蔽に関わってしまい心に葛藤を抱えた槙田は、大学の先輩で長原製薬の顧問弁護士・高藤に真実を話す。

 畑井で代々医院を営んできた医師の真島康二が長原製薬の東京本社を訪れ、40年前に子供だった人々が重度の関節痛や手足のしびれによる歩行障害を発症しており、その補償を求める旨を伝える。D07の件で上手く立ち回った能力を買われた槙田は、再び安城の密命を受けて畑井へと向かう。(後略)

 

 主人公槙田は、自分と同じようにと見込んだ安城副社長のようには動きません。だから、ヒーロー役なのですが、この安城副社長の生き様は、多分に戦後、いや、古代から日本人の村社会での、組織に忠誠をつくす精神を体現しているのです。

 自ら働き蜂として、組織の尻拭いをして出世していき、家庭も顧みず、トラブルは、金で片づけていく。

 これは、平成以後、多くのドラマなどで、否定されてきた昭和の企業戦士、社畜ともいうステレオタイプですが、戦士と同様、そういう人たちのおかげで、成り立ってきた歴史もあり、私たちの享受している豊かさや生活もあるのです。

 

 今の日本において、明治維新から第二次世界大戦への道と同様、戦後の80年、その前半を見直す時期ではないかと思うのです。