ネトフリでしか観られないWBC、100億単位での放映権ビジネス、日韓5-5になったときにジムに行ったら、かなり空いていました。ホームランの連発、同じ頃、中東では、一発数億円の迎撃ミサイルが飛ぶ。
◯戦争と核拡散
現代の戦争では、これまで以上に、兵器のコスト差が戦略的な決定打となります。自爆型ドローンは1機数十万〜数百万円ですが、それを迎撃する高性能ミサイルは1発数億円だそうです。ドローンを大量投入する攻撃に対し、防御側は、圧倒的なコスト負担を強いられます。
こうした攻撃が続けば、防御側の弾薬在庫と軍事予算は、枯渇していきます。安価な機関砲やレーザー兵器へ転換を図るか、優先度の低い目標への迎撃を制限するなどの選択を迫られます。現代戦において、兵器の単価とその量産能力こそが、戦略的要素となっています。
これまで述べたように、世界の安全保障枠組みは、多極化と核戦略の再編という局面にあります。サウジアラビアは、原子力発電の導入を進めており、イランに対抗して核武装を選択する可能性があります。パキスタンとの協力関係で、すでにあるのでは、という憶測も呼んでいます。
核の傘の信頼性が揺らぐ中、同盟国間でも、核抑止のあり方が再検討されています。ヨーロッパでは、アメリカの孤立主義への警戒から、フランスの核戦力での欧州独自の抑止体制を模索する議論が浮上しています。
日本においても、自民党内の議員らによって、アメリカの核兵器を共同運用する核共有(ニュークリア・シェアリング)の議論の必要性が言及されたことがあります。もちろん政府としては、非核三原則の堅持を公式方針としていますが。
このように、低コストなドローンによる消耗戦という現実と大国による核抑止への回帰が同時に進行しています。
軍事技術の民主化と核拡散のリスクが絡み合い、世界の安全保障の構図は、かつてない変革期を迎えているといえましょう。