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2025年紅白歌合戦オールドメディア論 

◯2025年紅白歌合戦

 

もはや、私が感想を述べるだけヤボ、

視聴者がどう感じたのか、また誰かに尋ねられたときのために

みているようなものです。

ああいったパフォーマンスも印象が弱いと捉えられ、

視聴率低迷は、演出不足のためとされているのでしょうか。

 

紅白に対する否定的な声は、平成以降、あたりまえのこと。

進行や演出、構成に対して、退屈、グダグダ、

番組全体の雰囲気が好みではない人が、増えているのでしょうが、

それが紅白でもあり、それが成立していたのは、

歌そのものに実があったからです。

 

出演者のラインナップ、構成に対しては、

ー時代に合った紅白でない

ー伝統的紅白じゃない

とか、

今回は、朝ドラ曲・昭和曲中心のステージ、

視聴者の世代間ギャップとか、

そういった範囲の問題を超えているのです。

 

大衆不在の今の日本、国民的番組というのが、

歌では成立しなくなったので、当然のことです。

一方で、テレビがオールドメディアといわれても、

M-1は、注目され続けています。

主役が、歌からお笑いに変わったと言ってきた通りです。

 

 

とはいえ、仕事柄、ひとつくらいは、取り上げないと。

で、

大森元貴さんの歌唱、

静かなナンバーの方のステージ、

見上げてごらん夜の星を』を論評してみます。

 

「光が」と「ささやか」で使う声質は、私的には嫌ですが、

ここまでは、しっかりと処理しています。「ん」の共鳴もよい。

「星」の「し」は、嫌ですが、弱くていねいに「小さな星の」

「小さな光が」まで、弱くまとめています。

この「さ」の繰り返しが独特ですが、しっかりと揃えています。

ただ、声を絞り過ぎたため、わずかですが、展開で不安定さが。

「しあわせ」の「しわ」が、鼻にかかる美声。

「ささやかーな、しあわせを」クセで歌ってきているのが、

「ささや」の「ささ」など、さ行は、s。

でも、「せを」の「せ」できちんと戻し、入れていますね。

「な」がやや唐突に、坂上九の影響でしょうか、これは2回めも、です。

「ささ」を浮かせるために、入りきれない、やや力づくになるのです。

「小さな」「ひかり」「ささや」あたりが、やや幼稚ですが、

彼特有の歌い方でしょう。

ともかくも、彼の世界観は、出ています。

 

で、Aメロの2回め、ややスケール大きく構えていて

ダイナミックにしています。この方が、彼らしいし、身体が伝わる、

そのため、展開、構成が楽になります。心地よい。

最初からこう出た方がよかったでしょう。

「ぼくらー」が強く、

「星が」の、「が」で踏み込み、この処理はうまい。

「名もない」の「い」は、もったいない。

「ささやかな」に「しあわせを」のつながり

ここだけ、ものたりませんが、成り立っています。

 

で、なぜ、ここで、歌を終わらせるのか、

そういうことから、同じに歌うところを

彼は、出だしを落とし、2回めを張るようにしたと思えます。

省略は、NHKサイドの番組の演出での制限で

本人に責任はないと思えますが、

歌い方まで変わってしまうのです。この歌では。

そこから、ためて、最後の締めで聞かせるものなのに、

序盤で切らせたのです。

他には、もっと時間を無駄にしている演出だらけだというのに。

 

紅白評

歌をこなすだけで、クリエイティブに聞かせるところが、

またまた少なくなったというのが、総評です。

ベテラン勢の説得力ある歌唱は、味はあったものの、

おのずとヒット時のその歌唱と比べざるをえませんでした。

NHKの歌への無理解は、度々、指摘してきましたが、

出演者や曲の数が増えても、歌がなくなることは

なくしてほしいものです。

歌とは、歌えばよい、そういう形ではないのです。

それを伝え続けるのも、メディアの役割でしょう。

そこは、M1などに学んでほしいものです。

 

と、ここまで、なんとか、紅白の土俵に乗ろうとしてきて、

限界ですわね。すぐれているかどうかでみるところ、好き嫌いで、

述べてますし。

テレビでなく、紅白放映がオールドメディア化している、

つまり、こうしたなかで、その歌を評すること自体の無意味さ、

空回りを改めて、意識せざるを得ません。

なんと無理に無駄なことをしているのかと、伝わったことでしょう。

 

それは、50年前の紅白と比べると、明らかです。

紅白に出たら、一生、歌手でやっていけると思われたギリの時点です。

紅白は、お祭りであっても、歌手が歌で真剣勝負する場だったのです。

つまり、今のM1のようなもの、その年のヒット曲での競演の場。

そこでは、歌唱そのものの批評も成り立ちました。

 その年、デビューしたのが、今回、ゲストワクの岩崎宏美さんです。

もう、今年、最後となる郷ひろみさんしかいません。

あ、ゲストワクでは、布施明さん、堺正章さんもいらしたか。

 

今回は、このゲストワクだらけ、レジェンド優先でしたし、

若手には、もはや紅白は登竜門でなく、世界をツアーしていて、

かつての紅白でいう外タレ、外国人ミュージシャンみたいなものに感じました。

そこに評価など、歌の競演など、不要、いや不毛、という現状認識です。

 

1975年紅白 出場回数別リスト(少ない順)

出場回数

紅組(女性・グループ)

白組(男性・グループ)

1回 (初)

岩崎宏美キャンディーズ西川峰子

細川たかしずうとるびダウン・タウン・ブギウギ・バンド

2回

桜田淳子山口百恵

西城秀樹殿さまキングス

3回

チェリッシュ、森昌子アグネス・チャン八代亜紀

郷ひろみ、三善英史

4回

藤圭子

内山田洋とクール・ファイブ野口五郎沢田研二

5回

南沙織、森山良子、小柳ルミ子

堺正章五木ひろし

6回

和田アキ子ちあきなおみ

にしきのあきら、フォーリーブス

7回

由紀さおりいしだあゆみ

(該当なし)

8回

(該当なし)

森進一

9回

佐良直美青江三奈梓みちよ

菅原洋一布施明

10回

伊東ゆかり

(該当なし)

11回

水前寺清子都はるみ

(該当なし)

12回

(該当なし)

三橋美智也

13回

(該当なし)

北島三郎

14回

(該当なし)

村田英雄

16回

(該当なし)

橋幸夫

17回

(該当なし)

春日八郎

18回

(該当なし)

三波春夫

19回

島倉千代子

フランク永井

 

 

 

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