fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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映画の見方 反日・抗日映画

◯映画とクリティカル・シンキング

 

 

 これまで、韓国、中国の映画、ドラマでの反日的姿勢は徹底していました。

最近の中国では、まだ過激ですね。

それでも、世代が変わると、また観客が成熟すると、

一方的な悪役とヒーローでは、物足りなくなるものです。

 

 欧米でのナチスの扱いに似ていて、

特にアメリカは常にそのときに敵対する国を映画の悪役に仕立て上げてきたのですが、

そのプロパガンダ戦略に日本人などは洗脳されてきました。

今もまだまだ洗脳下の人も多いし、

昭和生まれでは、誰にも一部、残っていることでしょう。

 

 視点がナショナリスティックになれば、フェアな歴史認識を妨げかねません。

史実の脚色で視点の偏りを問いながら、鑑賞すること。

どうしてその事件が起こったのか、

どうしてその記憶がいまも両国の間で生きているのか、

という問いを投げかけることが、未来にとって意味を持ちます。

 

 史実そのものの検証ではなく、映画というメディアがもつ意義、

そこにフィクションや演出が介在しており、

厳密な歴史研究とは別のレベルで考察することも必要です。


観客の受け止め方は、地域・世代・個人の歴史認識によって

大きく異なるからです。

その多様性を前提にすることが重要です。

 

◯韓国・中国の反日・抗日映画

 

韓国

<日本統治時代(植民地時代)の朝鮮半島を舞台に、独立運動や抵抗を描いています。日本の植民地支配下での独立闘争や慰安婦問題、強制徴用などを題材にしつつ、親日派の韓国人なども描くことで、歴史の多面性を表現しようとする意図が見られます。しかし、反日色が強すぎ、批判されることもあります。 近年は、興行的に苦戦する作品も増え、観客の受け止め方も変化しているようです。

 

『暗殺』(2015):1930年代の京城(ソウル)を舞台に、独立軍による日本総督暗殺計画を描いた大ヒット作。

軍艦島』(2017):日本統治下の軍艦島端島)で強制徴用された朝鮮人の過酷な労働と脱出を描く。

『鬼郷』(2016):日本軍による慰安婦被害者の実話を基にした作品。

『幽霊』(2023):日本の植民地支配下独立運動を妨害しようとする親日派スパイを描く。

『リメンバー』(2022):認知症の高齢者が親日派への復讐を試みる。興行的に不振。

 

若い世代を中心に、単純な反日テーマだけでは響かなくなり、より多様な視点や、作品自体の質が求められるようになっています。 

これらの映画は、韓国の歴史認識アイデンティティと結びついており、日本での評価や受け止められ方も、韓国内での議論と並行して注目されています。 >

 

◯中国

<1930年代から現代に至るまで、中国では日本軍の侵略期を題材にした多くの映画が制作されてきました。

『大路(The Great Road)』(1935年)  当時、「日本」を表現できない制約下で、侵略の影を暗示しつつ民族の危機と団結を描いた初期の国防映画。

 

『風雲児女』(1935年)  中華人民共和国の国歌「義勇軍進行曲」の原点となった作品。中国の抗戦運動への参加を呼びかける愛国的な内容。

 

『地道戦(Tunnel War)』(1965年)第二次世界大戦期の小さな町を舞台に、地下トンネル網を駆使して日本軍に抵抗する民衆の協力と戦いを描く、典型的な抗日戦争映画。

 

2016年 ジャッキー・チェン主演の『鉄道飛虎(Railroad Tigers)』日本占領下の中国で労働者たちが鉄道を舞台に抗日活動を繰り広げる、コミカルなアクション作品。

 

2021年

『懸崖之上(Cliff Walkers)』1930年代の満州を舞台に中国共産党のスパイが日本軍傀儡政権へ潜入し、軍事犯罪の証拠を国外に流出させようとするスパイスリラー。

 

『鉄道英雄(Railway Heroes)』日中戦争期に地下武装勢力が鉄道網で日本軍に抵抗する物語。

 

2023年

『无名(Hidden Blade)』1941年の上海租界で、日本軍や汪兆銘政権、共産党、国民党などが入り乱れ、スパイ同士の裏切りと暗闘を描いた。ノワール風諜報劇として高い評価。

 

『満江紅(Full River Red)』宋代の反乱を描いた歴史劇で、抗日映画そのものではないものの、戦争・歴史ジャンルへの関心を高めた。

 

2025年 抗日戦争勝利80年にあたり、戦争題材の作品が相次いで公開された。

『南京写真館(南京照相馆 / Dead to Rights)』(7月25日)1937年の南京大虐殺を舞台に、写真館に逃げ込んだ市民が日本軍の残虐行為を撮影し、隠蔽に抗いつつ証拠を残そうとする姿を描き、大ヒット。

 

『731(Evil Unbound)』(9月18日」日本軍の731部隊による生体実験や細菌兵器の恐怖を描いたもので、過激描写を巡り、評価は分かれた。


中国では、抗日戦争関連の映画やドラマは300本以上制作されており、テレビドラマでは『亮剣』や『地道戦』などが「三大名作」として挙げられます。 >