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九大生体解剖事件 東野利夫展

『医師の罪を背負いて 九大生体解剖事件』

 

『医師の罪』はなぜ起きた?九大生体解剖事件と九州大学医学部80年前の真相<NHK【時をかけるテレビ】 (12/5)>

 

 

 1945年、戦争末期の九州帝国大学医学部に、撃墜されたB29搭乗員8人が捕虜として移送され、医学研究の名目で生体解剖されました。

この現場を目撃したのが、当時、大学一年生で医学生の東野利夫さんです。

 1948年、横浜でGHQの元、裁判が開かれ、医師14人全員に有罪判決。 うち3人は絞首刑、2人は終身刑、9人は3〜25年の重労働刑でした。

 軍の命令であっても「医師は命を奪ってはならない」という原則が示されました。

 

 東野さんは、その後、産婦人科医として1万3000人以上の命に関わりながら、この資料を集め続けました。アメリカで、生存者ワトキンスと面会しました。2人の記憶は、戦争の愚かさを深く示すものでした。

 彼の死後、今年、九州大学医学歴史館で「東野利夫展」が開かれ、資料や日記が公開されました。医学部長は、事件を特殊化せず、問い続けることこそ医療倫理の本質だと語ります。

 この展示は、東野さんの語り継ぐ使命と医療者が過ちを繰り返さないための重要な学びの場となっています。

 

 

 次の関連作品もありましたね。

 

『海と毒薬』

 この題名は、主人公である医師の勝呂(すぐろ)が抱える矛盾と罪の意識を象徴しています。「海」は、 小説中で勝呂は海を眺めながら、自らの罪を洗い流したいという思いを抱きます。 海が、人間の“救い”や“浄化”を象徴する存在であり、良心の残滓、かすかな希望の象徴として描かれています。「毒薬」は、事件の象徴です。
  医師たちの倫理が麻痺し、正しい判断力を失ってしまう精神の毒を意味します。
救い=海 と 罪=毒薬 が同時に人間の内部に存在しているというテーマを表しています。

 著者、遠藤周作が常に問い続けた 人間の弱さを象徴する言葉です。

 勝呂は、米兵の死を前にしながらも、決定的に拒絶する勇気を持てない自分に気づき、その弱さに深く苦悩します。戦後、彼は海を眺めながら、自分が本当に医師として、人間として何を選んだのか、その重さに向き合い続けるのです。

 

 どちらも極限状況での人間の弱さ、

正義と倫理がいかに失われていくかを突きつけてきます。

 

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