<【ETV特集】なぜ米軍統治下の沖縄で事件は続いたのか?
軍法会議記録と琉球政府証言文書から読む1945−1972|(12/6)>
この番組は、米軍統治下の沖縄で、なぜ事件が続いたのかを新たに得られたた軍法会議記録や琉球政府の証言文書から読み解く内容です。
1945年の米軍上陸以降、沖縄では、米軍政府からUSCAR(琉球列島米国民政府)へと続く統治体制が敷かれました。土地が基地として接収され、住民は隣り合わせの生活を送らざるを得ませんでした。そのなかで、米軍関係者による事件、事故が繰り返され、住民の権利や安全が脅かされていたのです。
琉球政府は、被害者の証言を文書化しましたが、統制下で十分に整理されず、多くが断片的でした。米兵の犯罪を裁いた軍法会議は公開記録が少なく、実像は長らく不明確でした。今回、番組で紹介された資料は、当時の司法構造や住民が直面した問題を読み解く重要な手がかりです。
近年進む戦後史資料の発掘とあわせ、沖縄の知られざる27年間が浮かび上がろうとしています。この特集は、歴史の空白を埋め、現代につながる課題を考えるうえで大きな意義を持つ内容です。
#ノワール(Noir)映画・小説ジャンルとしては、犯罪・闇社会・人間の陰影・宿命性などを描く。
◯沖縄に関連する映画4選
『宝島』
真藤順丈の小説が原作のフィクション。実在した戦果アギヤーと呼ばれる密貿易グループや米軍基地から物資を盗み出す若者の取材に基づき、沖縄戦後史を描いています。
物語自体は創作ですが、1952年から1972年の本土復帰までのアメリカ統治下の沖縄で起きた出来事、事件、人々の暮らしを背景にしています。コザ暴動、宮森小学校米軍機墜落事故、米軍による性暴力事件、レッドハット作戦#など、実際の出来事です。瀬長亀次郎、又吉世喜、屋良朝苗などの実在の人物も登場します。軍事考証を綿密に行い、リアリティを高めています。
#レッドハット作戦
<沖縄本島の米軍基地知花弾薬庫に極秘裏に毒ガスが貯蔵されていることが明るみに出たのをきっかけに、これを島外に移送するため1971年に実施されたアメリカ軍の一連の作業である。 知花弾薬庫は、現在、嘉手納弾薬庫の一部となっている。>
『1972 渚の螢火』(WOWOWドラマ、2025年)
本土復帰を目前に控えた1972年の沖縄で、100万ドル現金が強奪される事件を、復帰までの18日間で捜査する琉球警察の特別対策室を描く。坂上泉の小説が原作。復帰直前の混乱した沖縄の社会状況とアメリカ統治下から日本への変化を描く。高橋一生主演。
『夏の妹』(1972年公開)
沖縄返還直後の1972年夏、沖縄を訪れた東京の男女が、沖縄の青年と出会い、沖縄の歴史・文化を体験する。大島渚監督作品、16mmフィルムで撮影され、沖縄の風景と世代間の関係性を描いた。
『劇映画 沖縄』(1970年)
アメリカ統治下の沖縄を舞台に、土着する精霊や人々の心情を描いた作品。