fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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日本の風土と弱い声(1)

日本の風土と弱い声(1)

 

◯ネイティブに発音しない足のひっぱりあい

 

なぜ日本では、英語を正しく発音すると、笑いが起きるのか、から入ります。


<参議院本会議で、日本維新の会・浅田均議員が日本の安全保障について質問した際、NATOの部分を「ネイトー」とネイティブに近い発音をした後、「ナトー」とカタカナ英語で言い直したところ、議場は大きな笑い声に包まれた。2024/10/19 yahoo news>

 

< 石田さんは、高校の英語の授業で「発音」を笑われた経験を持つ。中学まで海外のインターナショナルスクールで過ごしたが、帰国後の高校1年での授業で笑われ、以降はわざと日本語に寄せた発音にした。日常会話でも、英単語が混ざると時に流暢な発音になり、「イキるな」と言われたこともあったという。>

 

日本人らしいな、と思う話です。

ネイティブ発音で話したら、笑い者になるから、

「流暢に話さず、カタカナ英語にした」

どっちもどっちです。

 

<「量販店のコストコは、英語だと“コスコ”。アメリカに住んでいて、日本に帰ってくると、コスコと言いたくなるが、周囲からは『なに言ってるの』といった反応をされる」と経験談を語る。>

まあ、日本語になっている外国語をネイティブに戻して発音するのは、日本人のなかではタブー視されるでしょう。わかりにくいからです。

日本人なら、ナトー、コストコでないと通じなかったりするのです。

 

使い分けられるなら、カタカナ発音で統一するのがよいと思うのです。

ネイティブしかわからないような発音なら、日本では、外国人扱いされて、尊敬よりは排斥されるのです。外国人ならいいけど、日本人なら、向こうにかぶれるな!というのも、わかります。母国愛、郷土愛、民族愛でもあるのでしょうね。だから、否定もしません。

 

でも、意味がわかるのに、笑うのは、程度が低過ぎます。

国会議員なら、なおさら情けないことでしょう。