◯周波数3000HZ 声の番組〜程度問題でのトリック(2)
まず1つは、3000ヘルツというのが、
最近は、通りやすい声の周波数というようなことに
なっているかのようです。
赤ちゃんの泣き声がそうだとか、まで。
ですが、相当に、雑すぎます。
これは、基本周波数の倍音として
3000ヘルツの成分がを強く出ることに当たります。
3000ヘルツの高さで出ているわけではないのです。
3000HZというのは、音の高さで言うと、
ピアノなら、77鍵の最高音のG7(3135.963HZ)、
ソの音で、キーンとした、かなり高い音の少し低めです。
下記の番組中にも、鐘でキーンと鳴らした音です。
これを番組では、「声の高低に関係ない隠し味」と述べています。
味ならわかりますが、
音では、耳で捉えられているのでしょうか。
実際、わずかでも聞こえているかどうかは、疑問です。
それを、隠し味とは、言い得て妙です。
オペラ歌手の歌唱では、もう少し高いシンギングフォルマントが含まれますが、
この倍音、日常会話では、さほど関係ないと思うのです。
ひびきのよい声?
まあ、3000HZなど関係なく、倍音成分が豊かな、
つまり、共鳴のよい声が通る
ということに過ぎないのです。
低くても通る声があります。
どれも倍音成分で、3000HZと関係なく、
2500HZとか4000HZとか、いろいろであるのです。
そこに3000という数字を切り出すのは、おかしいでしょう。
キリがよい、それだけの理由です。
つまり、響きの悪い生声は、聞こえにくいというだけです。
次に、ハミングなどのトレーニングは、
声道を広げて共鳴させることによって、
倍音を生じさせる狙いです。
ただ、そのまえに、共鳴だけでなく声量が
アップされているので、
周波数より音圧、
グラフでいうと
縦軸より色の濃さ(赤)ですが、その理由のほうが大きいでしょう。
アレクサの反応については、共鳴より発音のクリアさで、
よくなったと思うのですが。もちろん、声量も増したのですが、
声の高さや倍音の影響はさほどないでしょう。
なぜ、3000ヘルツあたりを
聞きやすい高さの音というと、
今度は、耳のほう、聴覚の受容の性質になります。
人の耳の特長として、低い周波数の感度は悪く、
3000~4000Hz付近の音の感度がよいからです。
5000Hz以上の高い音の感度も悪くなります。
ただし、同じ音圧なら、ということです。
無理に持ってきたための混乱です。
もし、この理論で説き伏せたいなら、3000ヘルツでなく、
3000〜4000HZの帯域に倍音成分が強く出る音声とすることです。
確かに、その辺の声は、同じ音量としたときには、
耳に対して働きかけ聞こえやすいわけです。
ただ、もっと低い声や高い声であっても、
声が大きければ伝わるわけです。
声が大きくなれば、
高くても低くても、聞こえやすくなるのですから、
単純に声を大きく出せるようになったと見る方がしぜんです。
音圧か周波数か、それが
どのぐらいの原因かは、見分けづらい問題です。
だからこその科学、分析なのでしょう。
なぜ、最初に言及していたグラフの色の濃さ、
つまり音圧、声量では示さないのでしょうか。
周波数という方が科学的に聞こえるからでしょうね。
ここでは、声の高さを表していて、
共鳴と周波数での倍音成分を説明しないから、
かえっておかしな論になるのです。
さらに、どのぐらい声が伸ばせるかで、喉の衰えがわかるというのは、
実際に検査で使われているようなので、
否定はしませんが、おおまかな目安です。
そこで示されたのも、男性25秒、女性20秒、
異常の場合は、男性14秒位が女性9秒以下。
この辺は、集積したデータに基づくものでしょう。
ただ、声量を抑えれば、2倍くらいに伸ばせるわけです。
何回か繰り返しやってみると記録は伸びていくでしょう。
緊張したら長く伸ばせません。
今まで試したことない人だと、かなり違うはずです。
こういう面倒なことをやるより、好きな歌を歌ったり、
TVのセリフをまねて言っていればよいことでしょう。
気持ちがのることが、もっと大切なことです。
< 「あしたが変わるトリセツショー 声と喉」 NHK11/14
通る声とは?
「声が通らない・こもる」という悩み。仕事や日常生活に支障が出ることもしばしば。
声を鍛えると、さまざまなことが改善できる。
人に与える印象を良くしたり、話の説得力を増したり
健康や寿命にも声は関係してくる、年収や営業成績UP
良い縁に恵まれたり、声に自信が出ることで人生が変わる人も多い、らしい…
特に重要なのが3000ヘルツの周波数。
人間の耳の構造上、3000ヘルツは最も聞き取りやすい音域。
この成分が強いと通る声になる。
声帯で作られる声は、男性でおよそ100ヘルツ以上、女性でおよそ200ヘルツ以上程度。
それを口や喉で響かせることで、より高い周波数が生まれる。
通る声を出すには、この響きが重要。ハミングで通る声が2週間で手に入る。
準備運動 ロングブレス 大きく息を吸って、脇腹を広げ続けるように「スーー」と30秒、少しずつ吐く。なるべく長く吐き続けられるように。
姿勢を整える。アゴは少し引き、耳が肩の真上に来る姿勢。背筋を伸ばす。
しっかりと集めた声でハミング。
口をしっかり閉じ、うなじと鼻の骨に手を当てて、振動が感じながら「ん~~」とハミング。
音程を変えながら、しっかり振動する音を探す。力強い芯のあるハミングを目指す。
喉の奥を少し広げる。喉の奥に「ウズラの卵1コ分」 のスペースを空けるイメージ
口を少しすぼめると、声が響きやすくなる。鼻の上辺りから音を飛ばす感覚。
1セット5秒×10回 1日2~4セット。まずは2週間続けて。
繰り返すことでハミングの体の使い方が身につく。
喉のアンチエイジング
年齢を重ねるにつれて、声がかすれてきた、声が出にくくなってきた
声帯萎縮と呼ばれる病気?定年後などに急にしゃべる量が減った人に多い!
声帯は声を生み出す以外にも、食べ物や飲み物が肺に入り込まないようにする蓋の役割も果たしている。しかし、声帯に隙間が空いてしまうと、そこから食べ物などが入り、誤えんが起きる。高齢者に多い誤えん性肺炎は、日本での死因の第6位。年間5万人以上が亡くなっている。声帯の萎縮がその原因の1つ。
ストロー発声法 ストロー発声法は、手軽に声帯周りの筋肉をバランス良く鍛えるもの。
老化などによる声帯萎縮を改善する。音域が広がる。声が長く出せる。
ペットボトルなどに水を入れ、そこにストローをさし、ブクブク吹きながら「ウ~~」と発声。
深さによって、喉にかかる負荷が変わるため、最初は1~2cmぐらいの深さから始める。
出しやすい声の高さで「ウ~~」と発声。行った直後から声が出しやすくなる。
5秒✕10回を3セットで、喉のアンチエイジングに効果的。 リハビリでは、1日に50回程。
慣れてきたら「ウ↗️」「ウ↘️」といろんな高さの声を出してみる。
高い声を出す筋肉と、低い声を出す筋肉は異なるので、声帯周りの筋肉をバランスよく、しっかり鍛えられる。
喉の衰えチェック 大きく息を吸って「あーー」と声を出す。何秒間のばせるかで喉の衰えがチェックできる。楽に出せる大きさで。
!衰えライン!男性25秒 女性20秒 !異常の疑い!男性14秒以下 女性9秒以下
声帯を健康に保つには水を毎日1.5〜2L飲むのも効果的。
10日以上声のかすれが治らない、悪化している場合は、喉の専門の耳鼻咽喉科を受診。>