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「半身で働く」というアプローチ 本を読まない症候群への考察(20) /「フィクサー」

 

フィクサー」テレビBS日テレで放映ですね。シリーズ3です。その1、2では、

昭和から政財界を操る伝説のフィクサー本郷吾一役で西田敏行さんが特別出演していましたね。

 

 

◯「半身で働く」というアプローチ 本を読まない症候群への考察(20)

 

ここからは,余談です。

 

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の著者は

「半身で働く、半身で読書(ないし趣味など)を楽しむ」という提案で、好感を持たれているようです。

「全身全霊で働いて余裕がなくなり本が読めなっているので全身ではなく半身で働こう」

「週5→週3」と言っています。

 

でも、本人は、仕事が好きだから、全身全霊で働いているというのです。

なのに、本を読むどころか書いています。

もちろん,仕事としては、文筆業で特殊ですが、

少なくとも文筆を伴う仕事の人は、昭和の時代よりも増えているでしょう。

農業や工業の労働でもPCを使うのですから。

 

本を書くのは、どんな著者でも一苦労であり、それを乗り越えた成果です。

私は、何百冊も本を書いている人が、努力などやめて楽に過ごすべきだなどという人生訓を

垂れる、少なくとも若い人、これからの人に説くのには、

以前から反感を抱いているのです。

 

そうして現実問題から目を背けさせているようだからです。

そういう人は、いつまでも問題を解決しないから、

よい読者、ファンになり続けるのです。

意図せずしてファン獲得の商売をしているみたいなものです。

 

まるで筋肉不足のため、身体に支障が出ている人に、

運動はせずに絶対安静という医者のようなものでしょう。

支障が出たのを筋トレで克服しようとして炎症を持続させているなら,ともかく、

そういう人へのアドバイスをそうでない例に当てはめているようなものです。

 

 

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