もう少し僅差かと思いましたが、早々に、トランプ大統領と決まりました。
世界は変化を、多極化を望んでいる、
その変化に日本はついていけるのでしょうか。
20世紀、トップグループに成り上がって、
今や、どんどん順位を下げているのに、
どうもいまだに巻き返す気運が足りていないように思います。
◯本の真価 本を読まない症候群への考察(19)
反例として働きながら読書できる人はいくらでもいます。
本が読めなくなるのは、忙しいからではないのです。
読まなくなるのです。
私は、学生のとき、ジャーナリスト、マスメディアの世界に
興味がありました。
でも,あるとき取材するより,取材される方がおもしろそうと思ったのです。
アートとメディア、ニュースソースとニュースとの関係です。
本は慣れると、意外と調べ物や速読に便利です。
でも慣れていない人には、ネットの検索が便利でしょう。
Wikipediaなど、タダで、そこそこ正しい、
それよりも、新しい情報が入手できます。
でも,思考に大切なのは,活字の裏読み,
そして,思想のような総括的なとらえ方でしょうか。
これには,それなりに長い文章が必要に思います。
断片の情報の集積では、難しいのです。
大書では、著者の導き出した価値観、世界観を学べます。
ダイジェストやネタバレの間接情報でなく,古典的な原著を読み込むことが,深く考える力をつけるのには、欠かせません。
つまり、自分が考えるための能力を高めることこそ必要です。
もちろん、映画やTV番組でも可能ですが、
歴史的に集大成されてきた量と質としては、
まだ書物が優位でしょう。
名作、一流、本物に触れる、そして知る、
与えられるだけでなく、
対話して思考することが重要なのです。
マルティンルター曰く、
「たとえ世界が明日終わりであっても、私はリンゴの木を植える。」
読書は、忘れた頃に、力になるのです。
これこそが本当の意義です。