◯東京都知事選にみる共感と政治家の価値
自分と気持ちがわかりあえる人間関係は、とても大切なことだと思います。
そういう人を自分の友達として、
まわりに集め、楽しく過ごす、
つまり仲間です。
そのなかにいる限り、幸せであり満足で、
それ以上、何も必要ないと思う人も多いでしょう。
たとえば、今回の知事選の石丸伸二候補の人気、躍進というのは、
上位と思われた二人に投じたくないという人でも支えられたと思うのですが、
同時に、年齢が近くて、言いたいことを言うところに、
共感する人が多いということでした。
そこでネットの力が大きく働いた、
そういうことだと思うのです。
ただし、それは政治家を選ぶのに、どうなのかということです。
政治家とは、その公約において、選ばれるものでもあります。
むろん、当選すると、公約がどうなろうとよくて守られないような日本においては、
それで判断しようとは、ならないわけです。
公約を守ったか、実現させたかが、次回の選挙で問われないのですから。
公約もまた日本の場合、借物の民主主義の証明のようなものです。
しかし、この仲間づくりと同じ延長上の気持ち、
それが通じ合うから、
その政治家を選ぶということには、
一考を要します。