◯坂本龍一さんの死
私が代々木にオフィスを構えてまもなく開業した新宿の「パークハイアット東京」は、坂本龍一さんが定宿にしていました。あの3つの三角屋根の高いホテルです。スポーツクラブ会員権が確かウン00万円で加入しませんでしたが、よいプールがありました。上階のピークラウンジというカフェと外国人の生演奏が見られるブッフェ、ニューヨークグリルは、時折、行きました。
「坂本龍一音楽史」という本を買い、20年以上、スタジオに飾っていました。
坂本さんは、その開業20周年記念に書き下ろした楽曲を、52階のニューヨークグリルで、スペシャルディナー&ライブ「坂本龍一 presents TIMELESS PASSION」で弾きました。
環境問題にも積極的に発言し行動されていたのが偲ばれます。本音を吐けるアーティストがまた一人、高橋幸宏さんが逝ったばかりなのに。享年71歳。いつかまた。
話を戻して
◯本音と表現
思った通りにものを言う人は、大体、嫌われます。
その言い方や内容が、気に食わない人が必ずいるからです。
新しいことの多くは、うまくいかないことが多いので、常識的な人から見ると、心地よいはずはありません。
まして、既存権益を持っている人が世の中を動かしてきたのですから、そういう人に対しては、不快、あるいは、傷つける結果となる意見にもなってしまいます。
年寄りが多いと、どうしても、そういう傾向が強くなってしまうのです。
新しいことや違うことを考えて、発言していかなければ、世の中は変わりません。
表現とは、人に働きかけるのですから、それを受け手の方では、心地よく感じる人もいれば、不快に感じる人もいます。
そこを恐れては、表現などできないし、世の中も変わらないのです。