◯WBC初戦中国戦
<侍ジャパンはWBC1次ラウンドの初戦で中国代表と対戦し8ー1で勝利。3大会ぶりの“世界一奪還”に向け白星発進となった。先発の大谷翔平が最速160キロをマークするなど4回49球を投げ、被安打1の無失点、奪三振5の力投。打撃ではチームで今大会初となるタイムリーを放つなど4打数2安打2打点の活躍>
と、記事でみると完全な楽勝ですが、6回のうち、ほとんどが大チャンスに打席のまわってきた大谷選手と、村上さまにしては、最低限の仕事をしたという感じでした。もう5点は入れられたし、コールド勝ちできたような力の差でした。初戦落とした韓国との2戦目に期待しましょう。
話を戻します。
◯それでも民主主義
手数のかかる制度ながら、それゆえに独裁的な支配者による大きな悲劇を防ぐために、残ったのが、議会民主主義の制度といえます。
そこでは、次の3点が、必要です。
重要なことをすぐに判断するような急激な変化を求めないこと。
できるだけ問題の事柄について判断能力の高い人に委ねること。
決定したことも間違ってしまう可能性があるので、正当な手続きに沿って行われ、正される機会もあること。
議会民主主義は、純粋な民主主義と違い、国民の意思を直接的に投影できません。なぜなら、それを危ないものと見て、抑えているからです。
となると、議会に出る人たちが、それなりに事柄について判断能力が高い人でなければ成り立たないわけです。エリート貴族のような崇高な判断のできる存在が必要なのです。
◯日本の民主主義
日本の場合、与えられたデモクラシーと押し付けられた自由のまま、成熟していないのです。
本来は、誰の指示がなくても、自分で最も適切な解答を見出して、実行できる人をできるだけ多く求めなくてはなりません。
市民の成熟あってこそ、そこから大きな利益を得られる制度だからです。
実のところ、日本のどこの組織でもそうだったのですが、権力者やその側近が立案したことを、国民が自分で決めたように思わせる、そうした手続きが、議会制民主主義でもなされている、そのままの状態、むしろ、ひどくなっているのです。