記述と説明

◯専門知識と処理能力

専門知識は勉強すればよくわかっていくわけではないのです。どんどん複雑になって、よくわからなくなっていきます。

専門知識を生かすほど、社会の制度作りなどは、却って、わけがわからなくなっていくことの方が多いのです。

先述した通り、専門とは、その対象で決まる場合もありますが、ある現象をどのように処理するかという点で、大切なのです。

 

◯一般化

突き詰めると、何を学ぶのではなく、何で学ぶかです。

専門から一般化していくのです。

何でも一般化すればいいというものではありません。多様性を知るためには、多様に展開している具体的な細部がなくてはなりません。

そこは、自分のスタンスと思ってもよいでしょう。対象が何であれ、スタンスが同じなら対応できます。人間に関することなら、なおさら、スタンスが問われるのです。

 

 

◯記述と説明と理解

ブログに、感想を書いている人たちは、一般の人たちの社会についての記述です。

それを、研究者やアーティストは、取り上げて、分析をして、何らかの説明をします。

病院では、患者が自分の症状を記述し、医者が診断して状態を分析し、処方をします。

 

記述とは、現象を正確に観察し記録することです。

それに対して、説明は、そのことは、なぜなのかという疑問に答えるものです。

そのためには、結果としての現象とその原因となる現象を論理的に結びつけることが必要です。

記述は、説明の前提になるということです。

そして、私たちが説明がわかったと思うのは、対象についてよく理解できたときです。

「なるほど、それでか、そういうことか」といえるときです。

 

何事も思いついたら、すぐ記述すること、

メモの大切さを確認ください。