◯専門化と専門家
専門知識は、どんどんと細くなり、高度になっていきます。ですから、何事も学んでいくと、複雑に絡んで、解きほぐしにくくなります。枝葉末端にいたるわけです。
すると、どうしても誰か専門家かセカンドオピニオンに聞くことが必要になってきます。わからないことがどんどんと増えていくからです。
でも、彼らにわかりやすく教えてもらったものでは、当然、専門家と同じ知識にはならないのです。それは、あくまで入門書みたいなものです。
専門家のいったことがどこまで正しいのかは、わかりません。専門家には、きちんと教えてほしいと思い、専門家も、それに応えて、わかりやすく説明しようとすると、なおさらです。
できたら、専門家には、シンプルに断言してほしいと思うからです。
しかし、専門家であればあるほど、そんなにわかりやすく説明できるものでない、本当の専門家なら、それを知っています。
もしわかりやすく教えてくれるとしたら、それは安心させたいからです。そうした形で相手が安心して、よくなるのであれば、それは悪いことではありません。それは、ケアです。
能力が高まるのではなく、弱っているときに立ち上がれるように整えるくらいのことなのです。でも、案外と、それが必要なケースが多いのです。つまり、どうしようもなく困っているから、聞きにくるのですから。
「わからないことは専門家に聞くように」と言われますが、専門を深めるにつれて、わからないことは増えていくばかりです。専門家がいればいるほど、わからないものが見い出され、無数の答えが出てくるわけです。当たり前のことですが、それは、一般の人からは、どんどん遠くなっていくわけです。
なかには、わからないこと、難しいことをさらにわからないように難しいように説いて、仕事を作ってるようなエセ専門家もいます。マッチポンプです。
そこをきちんと見分けるとなると、相手が専門家だけになかなか難しいわけです。有名な人やメディアに出たがりの人ほど、そういうタイプと思ってもよいかもしれません。メディアが登用したいのは、シンプルに断言してくれるタイプだからです。
それを答えとするのでなく、そこから調べると思うとよいと思います。無限ループのようですが、そうしたなかで、あなたが、あなたの考えを持つことが大事なことです。
専門家といえども、一つの情報源にすぎないと、どこかで思っておくことです。