fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

アメリカと日本の防衛 ワールドカップ決勝

ワールドカップ決勝、名勝負、しっかりと観ました。

二人のスーパースターは、フル出場の後でも、PKも決める、神がかり的なプレイで切り込み、パスもシュートも的確、ただ、ただ、すごいなあ、脱帽。

 

 

一方で、

ウクライナがロシアに敵基地攻撃をしたことで、日本でも、敵基地攻撃や先制攻撃が具体的に論じられるようになりました。その能力をもつことと使うことは、別ですが。

 

◯国の役割

国の役割は、言わずと知れたことですが、国民を外敵から、また国民同士の争いからも守ることです。それぞれ、軍と警察が対応します。

国防とは、国が守ることですが、その主体は、国民なのです。アメリカ軍でも自衛隊が守るのでもなく、国民が守るわけです。

ですから、国民の命が使われるのです。

そこは今のウクライナを見るとよくわかります。

「命がけで戦ってください」と、政治家はいいます。

ゼレンスキー大統領はともかく、プーチン大統領は安全なところにいて、ロシア兵を使って、相手も味方の兵も殺しているのです。スラブ民族同士の争いです。

 

◯国家と防衛

交戦権と軍隊は、独立国家であることの条件、資格です。

今でもそうですから、日本の憲法第9条は、連合軍が日本に与えた亡国の制度でした。それを守るところに国家の資格はないともいえるです。

なのに、私たち日本人は、憲法第9条さえ守れば、平和が保たれる、こちらから攻めなければ攻められることはないという、島国ゆえの、強大な大国のような、思想を信じてきたのです。そこは、ウクライナと似ています。

今でさえ、そう信じている人もいます。

あるいは、理想国家像です。残念ながら、これは現実離れしているのです。どんな取り決めでさえ守られないことを想定しなくてはいけないことが、現実にみて、ようやくわかってきたのでしょう。実のところ、強大だったアメリカの管理下での植民地みたいなものでした。

 

元より、天皇制と立憲民主主義は、矛盾します。

主権国家なのに、軍隊を持たないことは、ありえません。他国の軍を常駐させることも、外国人を自由に入出国#させることもありえません。

そこをアメリカに依存して考えてこなかったのです。軍隊や兵器をなくせば、世界が平和になると、現実を見ないできたのです。それで経済発展できて喜んでいて、バカになってきて、そのつけが、回ってきつつあります。

 

アメリカのスタンス

バイデン大統領もまた、ネオコンの代理者です。自由と民主主義を価値観とし、その実現のために武力の行使を惜しまないのが、ネオコンです。

プーチン大統領は、挑発されたと感じて、最終手段として武力侵攻したわけです。それだけに退くに退けないのでしょう。それはアメリカの望むところです。

 

 

#日本の入出国

まるで占領下状態の日本を示す一例として、2017年の11月トランプ大統領は、横田基地に直接、入国しました。ニ度目は、海上自衛隊横須賀基地の、ヘリ空母「かが」に着陸しました。それ以降、アメリカの要人の来日でのこうした出入国は、常態化しつつあります。

で、日本政府は、F35戦闘機など147機で4兆円買ったようです。さらに使う予定です。

 

#産複合体(Military-industrial complex, MIC)

軍需産業を中心とした私企業と軍隊、および政府機関が形成する政治的・経済的・軍事的な勢力の連合体を指す概念。

アメリカでの軍産複合体は、軍需産業国防総省、議会が形成する、そうした連合体である。ロッキード社、ボーイング社、レイセオン・テクノロジーズ社といった巨大兵器メーカーは多数の工場を持ち、また、軍の基地では、地元の雇用とアメリカ議会議員選挙時の支持票と結びついている。

 

#ネオコン 新保守主義( Neoconservatism)

アメリカにおいては、政治イデオロギーで、自由主義や民主主義を重視して、国益や実益よりも思想と理想を優先し、武力介入も辞さない思想。

ネオコンは、自由主義・民主主義・グローバリゼーションを理想、人類普遍の価値観であり、その覇権を唱え、独裁国家の陥落を外交政策の目的に置く。

中東では、イスラエルの周辺の独裁国家を滅ぼすことが解決策であると主張する。1970年代に民主党を離れて共和党へ向かい、第1期レーガン政権で台頭し、主に外交や軍事の分野で強い影響力を持った。レーガン大統領は、ソ連を「悪の帝国」と呼び、軍備増強を進めた。2期目には、柔軟姿勢に転換。

ブッシュ政権は、ネオコンの主張でイラク戦争を始め、アメリカ資本がイラクの石油を押さえた。残る石油大国は、ロシア、イラン、リビアとなったが、リビアのガダフィを失脚、殺害させた。バイデン政権では、側近は、対外強硬派でネオコンに近い。

旧ソ連圏の色の革命や中東のアラブの春と呼ばれるドミノ現象への関与。また、中南米での反米左派政権がドミノ現象で倒れた保守の波を支持、中南米の親米右派勢力とのつながり。ブッシュ政権末期からは、対ロシア強硬姿勢が目立ち、プーチンと強く対立している(Wikipedia抜粋)