fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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権力と批判 リーダー論

◯黙食解除と黙カット論

<文部科学省は、学校の給食時に「適切な対策を行えば会話は可能」とする通知を教育委員会などに出しました。「飲食はなるべく少人数で黙食を基本とする」が、削除されました。適切とは、座席配置の工夫や換気の確保などの対策をとっていれば、ということです。11/25>

 

コロナ禍で、飲食店や学校では「黙食」、入浴施設では「黙浴」でした。

理美容室では、「黙カット」というそうです。

「黙カット」、つまり「会話なし」メニューを導入する店が増えていることでは、賛否両論があったようです。

メニューにしちゃうんですよ。大丈夫か、ニッポン。

こういったメニューを利用したいのかについては、世代問わず6割以上が利用意欲を示したそうです。特に30代は、7割が利用したいとの回答。

察するという日本文化にも馴染めず、主張するという欧米の精神にも欠ける、AIのようなタイプが増えているとは、考えすぎでしょうか。

 

 

◯国の権力

なぜ人は権力に服従してしまうのでしょうか。支配者の権力は、人々が与えているものに過ぎません。政府が人々を多少、抑圧しても、国のためと思って、国民は耐え忍んでいるからです。そこは、特に支配者から役得を得ている人が、支配されながらも、そうした状況を肯定し維持してきたのです。

国というところは、あらゆる組織やコミュニティと置き換えられるでしょう。

中国のゼロコロナ対策への抗議活動、こういう点で、けっこう見所がありそうです。

 

◯オールマイティの人はいない

ある能力が、際立っている人はいますが、そういう人は、組織を調整したり、世の中を動かすことが苦手なことが多いので、そうした役割はできないものです。他人との間で、手間ひまかけることに不得意だからです。代議士になっても、日本の国会などで座って聞き続けられないでしょう。いや、選挙活動など取り組めないでしょう。

それに、全能になるほど、人の上に立ってしまい、普通の日常生活の感覚がわからなくなってしまうものです。

 

◯ワンマンリーダー

征服志向の人は、承認欲求が強く、自分を否定するものを排除さえすれば、自分の世界が成り立つと考えます。

これまでは、国が戦争するのも、そういう理由が多かったのです。

そこまでいかなくとも、世界征服を小さな世界で実践しようとしている人は、いたるところにいます。個人が承認欲求を強めていく風潮は、良くも悪くも、世の中を変えていくでしょう。

 

◯非常時のリーダー

非常時には、人と異なる行動をとる人が、その集団の中心となります。

それが群衆の求める心理だからです。平時の変人が、リーダーとなるのです。

日本もまた行き詰まってきています。変人はどこにいるのでしょう。

 

◯国民

「日本国民に聞きました。」というような感じで、世論を取り上げるような番組があります。

日本人は、ランキングや大勢の言うことを受け入れやすいし、とても気にするのですね。

国民でなく、人民や市民というのを使う国もあります。

日本では、祖国や母国、マザーカントリーとは、使いません。わが国、日本、私たちの国ということが、ほとんどでしょう。

 

◯総称

「私たち」「自分たち」「我々」などという言葉が出たときには、それはどこまでを指すのかを明確にしなくてはなりません。

学校で、「みんなが、そう言っています」などという発言に対して、「みんなとは誰ですか」と突っ込まれた経験があれば学べるでしょうが。

私たちのリーダーなどというときは、けっこう気をつける必要があるでしょう。