◯FIFAの批判への批判
FIFAのジャンニ・インファンティノ会長は、ワールドカップ、カタール大会の開幕前日の会見で、カタールでの外国人労働者の扱いに対する批判の声を偽善と断じました。
「私は欧州の人間だが、欧州の人間は、道徳的な教えを説く以前に、世界中で3000年にわたりやってきたことについて今後3000年謝り続けるべき」とコメントしました。11/9
3,000年かあ。
で、ドイツ戦、データでみると、勝てたのは、奇跡なんですね。
枠内シュート3-9ですよ。
(日経朝刊11/24)
<カタール政府とFIFAに対し、EUの欧州議会は、移民労働者やLGBTQなどの人権が守られていないことの非難決議を採択。労働者と家族に補償をするよう求めた。開催決定では、プロセスの透明性と責任あるリスク評価を欠いたとして、世界のサッカーのイメージと品位を著しく損ねたと批判しました。11/24>
◯真木よう子さんの発言から
真木さんは、『パッチギ!』を撮影する以前、
「在日韓国人の存在は知っていたが、周りにそのような方々と全く交流がなく、私とは関係のない話だと思っていた」
そして、図書館で、在日の人々にまつわる歴史を勉強したそうです。
「日本の教科書で教える歴史が恨めしくもあり、過去のことをとても謝罪したかった。私が日本人という事実が恥ずかしくもあった」
と、韓国での取材に答えたら、SNS上で炎上に陥ったようです。
2005年の『パッチギ!』、2018年の『焼肉ドラゴン』と、在日韓国人を演じていました。
先の梨泰院の事故で追悼したいという思いで渡韓したのですが、10月にも釜山国際映画祭にも足を運んでいたそうです。
韓国と仲良くしていこうというのに、過度に反応するヘイトな人もまだ多いのですね。「私が恥ずかしいと思った」のであって、別に日本人全体を貶めているのでないのに、日本代表にされてしまうのですね。在日の歴史で学ぶと日本に都合のよくない歴史になる、どの国の歴史やその教育にも、影はあるのです。隣国であり、歴史的つながりも深い韓国や中国の教科書を学ぶこと、それがどうして、そうなっているのか、そうなったのかを学ぶことが大切です。
◯戦争など、歴史の責任
果たして、人間は自分自身が経験していないことに対して、許したり許さなかったりできるのでしょうか。
実際に罪を起こしていない人に、そうしたつながりで謝罪を求めても、建前でしょう。外交では建前も問われますが、歴史の犯した罪を考えるときに、どこまで遡ればいいのでしょう。3,000年?
親の罪で苦しむ人がいるのですが、親が殺人をしたからといって、その子供は無実です。社会的に罰せられることでも問題でしょう。
今、話題となる宗教二世というのも、話題となり、売れるから報道される面が否めません。
こういうの問題は、エトス#に関わるだけに複雑です。同胞意識が極端なナショナリズムにもなりかねないからです。移民の問題とも大きく絡んでいます。
サッカーの歴史や構造は、そういうことを学ぶのに、とてもよい教材でしょう。
#エトス
エトス、エトノスと呼ばれるのは、共通の祖先、歴史、文化と土地、連帯感をもつ集団です。エスニックからネーションへと成って、国となったのです。