◯テレビアニメ「キングダム」に学ぶ
今さら、ですが、「キングダム」は、中国の春秋戦国時代末期から中国史上初めて天下統一した始皇帝と武将李信が主人公の漫画、60巻めで初版100万部を達成したと。(2020/12)
テレビの放映では、その3分の2くらいのところですね。
<TVアニメ『キングダム』第4シリーズ第21話 「唯一の勝機」8/27
“中華統一” によって国を一つにし、戦国時代を終わらせることを目指すエイ政に対し、呂不韋は「戦う動機は人それぞれにあり、人の世から戦はなくならない」と言い切る。
しかしエイ政は「世の中をより良い方向へと進めることこそが為政者の役目である」と述べ、人の心の本質とそれを教えてくれた恩人のことを語り始める。(C)原泰久/集英社・キングダム製作委員会>
「人のやさしさと強さ、光を見た。、、、、、その光を次の者が受け継ぎ、さらに力強く輝かせるのだ。そうやって人はつながり、より良い方向に前進する。、、、、戦争をこの世からなくす。(武)力で、一つにする。、、俺の次の世は、人が人を殺さなくてすむ世界となる。」(エイ政「キングダム」)
始皇帝とは、始めの皇帝、皇は光り輝くという意味です。
始皇帝の統一が、紀元前221年、
そこから2243年も経つのですが、
どうなったのか、長い歴史に学びましょう。
◯人間と死と涙
最近は、作品でも、人間の死の場面が、いや、生き物の死にも、感情なくとも涙が流れます。
歳をとっていくのは、そういうことなのかと思うこともあります。味わい深くもあり、苦くもあります。
いつの間にか、死ぬのが怖くなくなり、自分が生き延びようと思わなくなり、死にも親しんできたつもりですが、(死ぬプロセスへの恐れはありますが、死は運命として受け入れたということです。)
死ぬという話で、涙が出るということは、ほとんど本能の中にあるのでしょう。
死に接して、生を確認する。そこを乗り越えて、人は生きてきたのでしょう。
この涙は、私のものでなく、人類の、いや生命の大きな潮流のひとしずくなんだと思うと、なんだか、合点がいきます。
◯映画「あなたへ」「ぽっぽや」
映画「あなたへ」を見ました。高倉健さんの名作です。
小さいときから憧れだった、あるいはスターだった人が、次々と亡くなっていきます。
「あなたへ」は、不器用、朴訥な漢を演じてきた高倉健さんの遺作です。亡くなった妻の散骨の旅、ロードムービーです。
大滝秀治さんが公開直後に亡くなったことでも話題となりましたが、高倉さんも2年後、亡くなります。ふたりは、どんな気持ちで演じたのでしょう。ビートたけしさんの65歳のときです。
その頃、今から、10年前ですが、死は、私と遠いところに対立するものとしてありました。
そのとき、わからなかったこと、見えなかったものが、働きかけてくるのでしょう。
そういえば、広末涼子さん大ブーム渦中の「ぽっぽや」は、今から23年前の作品です、同じ降旗監督の作品で、私のなかで、つながりました。志村けんさんもでていましたね。キャッチコピーは、
「男が守り抜いたのは、小さな駅と、娘への想い。」
「1人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…」
#『あなたへ』2012年8月25日に公開。降旗康男監督、高倉健主演。公開直後の10月2日に大滝秀治死去、2014年11月10日高倉健死去、遺作となる。映画の脚本から森沢明夫が小説にした。高倉にとっては、6年ぶりの主演映画、205本目の出演映画。(Wikipedia)