頭で忘れ身につけること

◯頭を消す

私の場合は、頭で徹底的に考えて理屈をつけて入れていきます。

ステップを分けて、つなげ、ポイントを整理します。

重要優先項目を並べ、その上で一つ一つの動作と結びつけ、繰り返して覚えていきます。復習時間と別に考える時間がいるのです。

 

しばらく経つと忘れてしまいます。

他の人が次々新しい技を覚えるのに、

私は5つ目を覚えたら1つ目は忘れているというような有様なのです。

他の人がすぐできることを2、3倍かけないとできないことに気づいたわけです。

 

◯個人差に気づく

考えて行うから時間がかかるのです。頭がとれ体が覚えるまで時間がかかる、

でも、最初の頭をとった体だけの反応においては、鈍いのです。

こうしたことをスポーツや武道を経験して気づいたのです。

 

 

 

 

◯ネットの世界の新しい慣習と吸収力

ネットの世界になって、最初は驚き、徐々に慣れ、いつの間にか自分でもそうするようになったことに、黙って、スルーするというのがあります。

 

これまでの知識体系や体験の中で理解したり消化したりできないことなどについては、触れられでもうまく答えられないし、まして文書にして論議するわけにもいかない、となると、それは見なかったということにするのです。

 

◯残さない

会話などにも似て、学術的な会議でもない限り、応じるかどうかは受け手の自由です。そのために、文字制限をしたり、メールでは用事を一件にするような形がでてきたように思います。

今や、長いメールほど嫌われるものはありません。

◯流す

会話でも、その内容について論議するのではなく、すべてを受け止めて、共感して、聞き流して、忘れてしまうこと、それこそが求められているわけです。

いわゆる聞き上手というようなことです。

文字として残るということは、個々人にとっても結構な負担なわけです。

 

◯吸収力

小さい子供の物事の吸収力は驚くべきことです。

あまり勉強しないという若い人たちであっても、本人が生きるための様々な情報、仲間内の話題などについては、驚くべき勢いで、学んでいます。

 

ネットの情報について、あるいはスマートフォンのアプリの使い方について、これだけ複雑なものを、中学生や高校生が皆、その年齢時の私の数倍に使っていることは認めざるを得ません。

むしろそういったもので頭の中が真っ黒になっていて、同じ思考に染まっていて、全く別のものや考え方が入ってこないこと、それを気をつける方が大変のことのようです。

 

 

 

◯外なる世界へ目を

できたとかマスターしたということでオッケーが出るのは、ペーパーテストをしたときだけのことです。他のものに関しては、瞬間にそれを忘れなければいけないのです。

世界は自分が持っているだけのところではありません。

金メダルを取れたからと、次の試合にそれを持っていても何の意味はありません。相手はさらなる対策をしてくるのでしょうから、それに対応していかなければ先はありません。

 

◯学び力

自然と学んでいけるという、その能力をどうして妨害してしまうのでしょうか。

例えば相手の話が自分が知っていることであったときに、「そのことはもう知っている」と自己満足して、そうでない話まで聞き落としてしまうことがあります。

もう一度聞くことによって自分の中の頭を整理したり別の発想をそこから得ようとしないからです。となるとその時間は本当に無駄な時間になってしまうわけです。

 

◯知識の先に

知っていることを確認し合うのではなく、知っていることから何を導き出すかを、進めない限り、進歩はありません。

知らなかった人はそれを知って考えるのですから、知っていて学べないことは逆効果となっているわけです。