◯信心
人間もいつか老いて死ぬわけですから、それをうまく継承できるところとできないところが、出てきます。生きていれば歳とともに身につまされてくるわけです。
いろんな教えや知恵が、生きやすくするため、生き延びることを助けるために受け継がれてきたことでしょう。そこは素直に信じていいと思うのです。
◯生存
生き延びることに不利な教えや知恵などは、生き延びることを不利にしたのですから、その人の死とともに廃れ、後世に残っていかないのです。
だからといって、残っていくものが全て正しい教えや賢い知恵とは限りません。善良な人や正しい人だけが、それゆえに生き残るわけでもないのです。
◯有利性
生物界では、生き残るのに有利なものをもった種が、生き残っていったのは、事実です。
それは、自分や自分の子孫が生きていくために有利にしていったものたちです。
自分たちを邪魔するものを殺しまくってきたのかもしれませんし、逃げ隠ればかりしていたのかも知れません。
◯ものの見方
ものの見方もそういったものの1つです。うまく、ものを見て判断した人が生き延びたわけです。
ものの見方は、決められたものではなく、状況や気分によっても大きく変わります。
最も適したものの見方をするには、常に柔軟に変化していくことが大切です。
◯多様性に対応
芸術や文学の表現などから学ぶことは、ものの見方の多様性です。
私は、前衛芸術に限らず、なぜ、こんなものが人々が見るところに飾られていたり、お金をとって見せる価値があるのかと思ったことがたくさんあります。そうとは思えないものの方が多いからです。
それでも、ただ散歩するよりは、そういったものを見にいく方を選びます。
それを作った人がいて、それを欲しがった人がいて、何よりもそこに残っている、大切に扱い、継承してきた人々の想いがあるからです。
それを汲み上げることは、自分を多様に対応できるようにしてくれるでしょう。
好きなものしか見ないときもあってよいと思いますが、
好きでないもの、理解できないものをあえて知るように努めましょう。
人に対しても。
きっと世界が広がります。