fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

自己肯定感とネットのつくる世界

〇自己肯定感ブーム

このところ、売れている自己啓発本は、今の自分のまま、そのままのあなたで、無理しない生き方、嫌なことを遠ざけるというノウハウで満載です。コロナ禍前からのことですが。

社会には保護しなくてはならない弱者がいるのと同じように、人生の中ではそういうもので支えられなくてはいけないときもあるでしょう。

しかし、特別なケースを除いては、そうではなくなる力をつけるための手段です。

今のままの自己肯定をして長く頼るのではなく、どこかで自分の力で抜け出し、タフに自分で生きていけるようにしていくための猶予期間にすることです。

想定外のこと、非常事態は、いつ起きるかわかりません。そのときは、自己否定の状況になりますから、日頃、そうした感覚をもっていた方が鋭敏に対応できるでしょう。

 

フェイクニュース純化

 なぜフェイクニュースがシェアされて、それを読んだ人多数が信じて、社会に大きな影響を与えるまでになるのでしょう。

本人たちが、まじめに情報を取り入れるほどに、入ってくる情報は偏り、シンプルに捉えられるようになります。安心、安全を求め、その信念が確かなものとなっていくからです。つまり、純化するのです。

世の中には、いろんなノイズがあるのに、純粋な音だけを音楽だと思っているような勘違いです。しかし、渦中にあるとき、人は気づきません。

 

〇フィルターバブル

 フィルターバブル♯とは、自分の関心がある事柄以外に目を向けられなくなってしまっている状態、つまり、井の中の蛙の状態です。

これは、インターネットによって急激に促進されつつあります。

ネットで表示される情報は、あなたの好みに合わせている分、世の中や社会全体からずれていくからです。

知らないうちに、見たくないもの、嫌いなものを受け止める力を削ぎ、それを排斥してしまうようになりかねないのです。気をつけなくてはなりません。

世界で報道されているものは、興味関心のないものでも、一通り、目を通すようにしておきましょう。主張の異なる報道や意見、できたら、両極の、をフォローするとよいですね。

 

 

 

♯フィルターバブル とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」のせいで、まるで「泡」の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。

これは、検索結果における表示順位を操作するSEOとは異なる。(Wikipedia)