◯インフレーション
インフレには、メリットとデメリットがありますが、
こうした状況は、先進国が、先導して、
地球上をシェークしては、富を巻き上げているのです。
富裕国の富裕層が、その収奪者です。
◯食糧危機と戦争
「食糧危機での飢えさえなくなれば、戦争などなくなる」
人類はずっとそう考えてきました。
なのに、戦争はなくなりません。
食糧は、ようやく、有り余るほど生産できるようになりました。
なのに、みんなにいきわたりません。
「富をうまく分配すれば、皆が幸せに豊かになる」
なのに、なぜ、それが実現しないのでしょう。
独占したい人と権力者が結託しているからですね。
◯世界の飢餓人口8億人
国連の2019年7月「世界の食料安全保障と栄養の現状」の報告書では、
2018年の世界の飢餓人口:8億2,160万人(9人に1人)
アジア:5億1,390万人 アフリカ:2億5,610万人 ラテンアメリカ:4,250万人。
2018年まで、3年連続で増加です。
今回、コロナ禍とウクライナの戦争で、さらに増えていっていることでしょう。
世界では、すべての人が食べるのに十分な食料が生産されています。食品ロス問題も拡大しています。それにもかかわらず、世界には、これほどの飢餓人口が存在しているのです
SDGs♯の2番目が「飢餓をゼロに」という目標です。2030年までに飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進するという内容でした。このままでは、目標達成どころか、そのときより悪化しかねないのです。
◯経済のブロック化
気になるのは、ロシアへの経済制裁でも明らかになりましたが、
今後、貿易や技術の基準や決済システム、準備通貨が異なるという地政学的ブロックで、
世界経済が分断していくことです。
先進国では、サプライチェーンや研究開発、生産ネットワークの制度もブロックチェーンで再構築されていくでしょう。
こういう大きな転換で、被害を受けるのは、それについていけない貧しい国、貧しい人々です。
かつての資本主義による労働者からの収奪より、酷いことが起ころうとしているのではないでしょうか。
♯SDGs 持続可能な開発目標(SDGs)とは,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されています。