◯感染力と病原性
ウィルスは、変異すると、感染力が強くなるが、病原性、毒性が低くなるといわれています。デルタ株があれほど恐怖だったのは、年寄りがたくさん亡くなっていったからです。
死ぬことにさえ結びつかなければ、風邪のように扱われるのです。
オミクロン株になってからは、そういった意味で、強制的な対策は、とられなくなってきています。
ただし、持病を持っていたり、大病をしたり、いろんな疾患があるために、感染すると重篤な症状になる人は、全く別に考えなくてはならないことは変わりありません。
◯感染の経路
この感染については、3つの経路で考えられています。
声を出すことによるエアロゾル感染、
息を吐いたり咳をしたりしたことでの飛沫感染、
手などを接しての接触感染です。
(デルタ株までについては、オミクロン株と違いますが、もう言及しません。)
◯マスクの効果
マスクは、感染させられる人の予防よりは、感染させる人からの飛沫を防ぐ方に効き目があると言われていました
マスクをすると、2m、離れているくらいの予防ができる算段です。
どうも先の3つのなかでは、飛沫感染の予防を重点的に行うのがよさそうです。
そろそろ、2類でなく5類にすればよいのですが。
日本では、いつも解禁に慎重です。
命を第一に考えるのは尊重しますが、見えるところでの命の危険だけに着目して、見えないところで失われていく命には、見て見ぬふりをしているともいえるわけです。
責任を問われないように自らは下手に動かないのが、役人、公僕としても、
政治家がリーダーシップをとる、
私たちが世論喚起し、議員に請願して動かしていく、
そのような民主主義体制は、遠くなりつつあるのでしょうか。
◯マスクの本当の使い方
飛沫感染を防ぐためには、2メートル、離れていたら充分のように言われますが、咳は、5メートル以上、飛びます。で、その対策を中心に考えればよいと思っています。
(ドアノブやテーブルにウイルスがついて、結構生きのびるのは、実験とやらでわかっても、その感染データがないことには判断しようないのです。)
この危険ゾーンがどのぐらいかは、ケースバイケースです。つまり、自分とまわりの状態を考えておくこと、簡単にいうと、咳をしてる人の近くにいないこと、いたら、すぐ距離を取ることです。風邪やインフルエンザ予防にもなります。
そのときに、マスクが役立ちます。マスク着用で予防効果は、いきなり咳をされた場合に間に合わないからです。満員電車などでマスクをしないことは、そうした賭けになるのです。
そのように考えると、一緒に生活してる人や親しい人は、感染者ではなく、咳をすることもないとわかっているから、マスクを外して会話してもよいことが納得しやすくなります。
家族での外食では、アクリル板などはいらないのです。外国人が驚いたと言っていました。
まあ、知らずに感染していることもあるので、絶対ではありません。
◯感染から何を学ぶのか
コロナ感染の厄介なところは、本人に感染の自覚がないので、感染していて、それを知らないまま、うつしてしまうことです。
パンデミック映画のように、感染した人がバタバタと症状を出して倒れていくようであれば、逆に防ぎやすいわけです。
この世の中から、風邪やインフルエンザがなくならないように、こうした感染は、変化しても、なくなることはないでしょう。
マイクロプラスチックが感染症を引き起こす寄生虫を運ぶというニュースも出てきましたし。トキソプラズマ症ほか。
◯覚悟と備え
2020年に感染が、世界中の動きを一気に止めた、そのことから、私たちはもっと多くのことを学び、変えていかなければいけないと思います。
サル痘も、日本には入っていないとか、4類感染症で天然痘ワクチン準備があるなど、全く危機感のない対応で、またまた、大丈夫なのでしょうか。
この日本人の気質や日本の政府、公共機関、企業、さらに医療機関や教育機関、あらゆる面で、それぞれの立場で、これまでと違う状況への対応に転じられるようにしていくことを覚悟しなくてはなりません。