◯国際情勢と日本
ルーブルは、2年ぶりの最高値です。政策金利で一時の20パーセントから14パーセントまで下げました。それに比べて、日本は、さらなる円安です。国際的なマーケットは、そういう評価をしているということです。
いまだ、日本人は皆、同じ考え、同じ行動に同調せずにはいられないのですね。報道も同じ、そして、国民はそれをうのみにする。
これでは、博打のようで当たればよくとも、そうでないと全滅です。どの国にも、いろんな考えの人はいて、表向き一色に見えても、リスクは分散されているというのに。
かつて政府主導のスーパーコンピュータ競争でパーソナルコンピュータなど見向きもしなかった日本は、大きく遅れを取りました。その後も同じ繰り返しです。サブカルチャーがメインフレームにとって代われない構造のまま。で、頼りのお上は、痴呆化が進むばかり、、。
日本人投資家は、いつも外国人投資家の逆を行き、負け続けています。相変わらず、日銀は金融緩和でじゃぶじゃぶ。インベストインキシダ?
国内問題ではなんでも曖昧だった岸田首相が、ロシアには強硬策を次々に打ち出し、入国禁止リストに載るほど頑張って、世界を二極化するためのアジア地区取りまとめ担当を忠実にこなしています。
日本のため?
これは、今までと同じく日本だけが大損して、その上、ロシアの恨みだけ買う選択では?
生き残るための直感は、なぜ、この国で、ここまで鈍ったのでしょうか。
という私の直感が外れるといいのですが、、、、。
◯直感は古い脳で
直感は古い脳から働く。
これは将棋での例ですが、次の手を判断するときは、直感的に多くても3つくらいの選択技しか頭に浮かばないそうです。そのときに働くのは、大脳基底核の1部の尾状核と言われています。ここは経験の繰り返しから無意識に行われる習慣的な行動の記憶に関わると考えられています。
そこは爬虫類などの動物でも持っている本能的な行動を司る古い脳の部分です。直感では、前頭葉など新しい脳ではなく古い脳が働くのです。プロの直感的な臨機応変な判断は、古い脳でなされているのです。
◯手続きを伴う知識が、知恵
言語は、いろんな要素がお互いに意味を持って関係づけられたシステムとなっています。外国語を単語ばかり、いくら覚えてもしゃべれません。断片的な要素だけでは、いくら積み重ねても使えないのです。
知識をどのように使うかという手続きを伴なったものが、知恵です。
瞬時に状況を把握し、本質を見抜き、正確なパフォーマンスを実行します。
そのために、よいパフォーマンスとそうでないものを見分けます。それは、よい心的表象というイメージを持っているからです。
ただ、知っていることとは違うのです。実践できる生きた知識になっているかが問われます。
◯事実は、客観的でない
事実は、知識でありません。そう思いがちですが、それも思い込みです。
どんなものも客観的に存在するのでなく、人が発見して解釈していきます。
つまり、仮に世界が客観的に存在したとしても、それを見る私たちは、知識や経験のフィルタを通して見ているのです。見ることが解釈されたものですから、そこから獲得される知識も、客観的な事実ではありえないのです。
ということで、直感や知恵を知識や事実とどのように関連させて導き出すのかを考えてみましょう。
今の国際情勢を読み解いてみてください。