マウリポリを拠点とするウクライナの元極右軍事団体から正規軍となったアゾフ大隊が、ロシア人弾圧をしていたことに、プーチン大統領が怒り、軍事侵攻したということが言われています。もしそうなら、ここの制圧によって、停戦になるかもしれないと思っていたのですが、、、。
あまり報道されない経緯とロシア側の事情を要約引用しておきます。
「2014年,ウクライナの親ロシア派武装勢力が,東部・ドンバスの占領を開始したことを受け,「ウクライナの愛国者」を自称するネオナチ組織が「アゾフ大隊」なる部隊を結成した。同部隊は,欧米出身者を中心に白人至上主義やネオナチ思想を有する外国人戦闘員を勧誘したとされ,同部隊を含めウクライナ紛争に参加した欧米出身者は約2,000人とされる」(公安調査庁のサイト)
ミンスク議定書は、2014年9月5日にウクライナ、ロシア連邦、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が調印した、ドンバス地域における戦闘の停止について合意した文書。ドンバス地域での即時休戦の実施を合意している。その休戦は失敗した。
「ミンスク2」は、それを受け、ドンバスでの戦闘の停止を意図、2015年2月12日に合意された。 内容は、ウクライナと分離独立派双方の武器使用の即時停止、ウクライナ領内の不法武装勢力や戦闘員・傭兵の撤退、 ドンバスの「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」 の特別な地位に関する法律の採択、及び選挙の実施などである 。
2021年10月末にウクライナ軍はトルコ製攻撃ドローン「バイラクタルTB2」を使用し、 ドネツク州の都市近郊で分離独立派の武装組織を攻撃した。
ロシアはこれをミンスク合意に反していると非難した。一方、ウクライナ側はこれは親ロシア派地域からの砲撃への反撃としている。
そして、この数日後、ロシア陸軍の戦車がウクライナ国境付近に配備され、危機 に発展した。
2022年2月21日にプーチン大統領は 「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認し、EUはこれをミンスク合意に反していると非難した。(以上、Wikipedia)
◯映画『ウクライナ・オン・ファイアー 』2016年制作。
ウクライナの歴史と2014年のクーデターを解説するドキュメンタリー。
2014年、キエフのマイダン独立広場で起きた虐殺は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領を追放するためのクーデター。西側のメディアは、ヤヌコーヴィチ政権とロシアを加害者と報じましたが、ウクライナは、2004年にオレンジ革命、2014年に反乱を起こし、民主的に選ばれたヤヌコーヴィチ政権を転覆させました。
これは、第二次大戦後のウクライナのネオナチ民族主義者と米国務省によるクーデター。このようなカラー革命が、世界中で起きていることをオリバーストーン監督は、描いています。
ちなみに、カラー革命とは、21世紀になり、旧ソ連の共和国や中東諸国で、政権交代を求めた民主化運動で、色や花の名をつけていたので、「色の革命」「花の革命」と呼ばれるようになりました。
2003年のグルジア(ジョージア)の「バラ革命」、2004年のウクライナの「オレンジ革命」、2005年キルギスの「チューリップ革命」、「アラブの春」の発端となった10年から11年のチュニジアの「ジャスミン革命」など。
早く治まることを願うばかりです。