今年の漢字は、金。以下、輪、楽、変、新、翔、希、耐、家、病の順。
「金」は2000年、12年、16年に続き4回目。
「4回目の金。東京五輪での素晴らしい活躍がみなさんの強い印象になったのではないか。金に負けない輝かしい1年になるよう来年も努力していきたい」とか。
2020年 密(3密)19年 令(令和)18年 災(西日本豪雨)17年 北(北朝鮮ミサイル)16年 金(リオ五輪)15年 安(安全保障関連法案審議)
どうも最近は、きちんと言い当てていない気がするのは、私だけ?
リオの年に続いて、金とは、安易すぎませんか、
金は、キンでなく、カネでもあると。いろんな意味で、お金持ってる人と持ってない人の差があぶり出されたような年でもありました。
それなら、翔、でいいやん。
はばたくのは、リアル、いや、まだ、夢?ということで。
◯夢の中の広大な世界
井上陽水さんのヒット曲「夢の中へ」、探し物が見つからないなら、夢の中へ行ってみたいと思わないかという歌です。
夢から入っていく無意識の世界は、日常の自分の言動よりもずっと大きなものです。
人類に共通の無意識にまで掘り下げると、自我に囚われない自己が出てくるのです。
人は自分のおかれている状況、環境で、自己規定されています。しかし、夢の中では、簡単にそれをはずすことができるのです。いろんな人になれるし多種多様な経験を詰めます。ただし自分の思う通りにはなりません。
自分が抑圧していた考えも出てくるし、自分たちが抑圧していることも過激に行動してしまうのです。酔っ払ったりドラックより、はるかに大きく理性の枠が外れ、本能が目覚めるのです。
そういう意味で、先日述べたネット空間の振り幅の大きさとシンクロするところがありますね。
ユングは、あの時代なので、西洋と東洋で分けて論じました。東洋が理想視されていたのは、当時の西洋哲学の行き詰まりからでした。西洋でも遡っていくと、同じような無意識の広い世界に行きついていくのです。
さらに人類の枠を外れて、生物の、あるいは有機物の、何だかわからないが、どんどん広い世界に立ち戻っていける可能性があるわけです。