「どのように」ではなく「なぜ」
科学は「どのように」を明らかにしますが、知りたいことは「なぜ」という根本の問いです。そこは、哲学や心理学が扱います。
ユングの100の言語連想実験
ユングは、次のような実験をしました。
1.単語から思いつくことばを言う
2.その時間を計り、ことばとともに記録する
3.100語終えたら、また、くり返して「同じことを言うように」指示する
4.覚えていたら+、忘れていたら-をつけ、違うことばのときは書きとめる
そして、心を乱すことばのまとまりをみつけ、複合体、つまり、コンプレックスと名づけたのです。
コンプレックスに対しては、逃げて孤独な修行をするよりも、争い、対決する方がよいそうです。悩むときより、その解決でのプロセスがつらいものなのです。
人は、自分の心の内の陰を他人へ投影し、「他人を悪として自分をよし」とするものです。最近、そうした心理をふまえたドラマが、以前に増してつくられているようです。
問題の多くは、すでに問題自体が答えになっています。
それなりに努力の結果によって生み出された問題なら、そうなるのです。
日本人について研究した心理学の第一人者、河合隼雄の説で
西洋の自我はエゴ、東洋の自己はセルフ
日本の昔話 生き物や女性として男性へ近づき、去っていく。
西洋の昔話 人間が動物に変えられるが、人に戻って結ばれる。
人が意識、自然(生物)が無意識とみるのです。
明恵上人の「夢記(ゆめのき)」を参考にしましょう。