fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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日本人のファミリー意識 これからのコミュニティー

昭和の日本では、仕事をする会社が、ファミリーでした。仕事という機能の集団が、同時に、アフター5の飲み食いから休日も共にするコミュニティだったのです。となると、コミュニティを維持するためだけに動くようになりやすいのです。

帰社できるのに、周りに合わせ、多忙を演じる、

不安から逃れるためになりふり構わず働く、

ひたすらやっている姿を見せることで、周りに承認される、

こうして成果よりも努力のプロセスに意味と意義を求めるようになります。その努力が認められないと、不当、不満となるのです。これは軍隊でも、農村、武家でも同じだったのでしょう。

それに対して、海外の人たちは、職場の人は、仕事の上だけの付き合い、仕事は割り切って、定時で帰宅して、アフター5や休日、休暇での家族や友人達とのコミニケーションを優先しました。外国人に何回か、日本人は仕事とプライベートを区別しないと言われたことがあります。彼らは、仕事上の付き合いでプライベートな情報交換などはしないのです。もちろん、例外ケースはあります。日本にいる外国人は、かなり日本人を理解している、あるいは、日本人的な人が多いので、例外としてください。

あなたには、血縁、地縁、他にどういったつながりがあるでしょうか。

会社を離れたら、誰も友人がいない、これが、今の高齢男性の問題です。日本人気質の一本道を極めていくような生き方は、賞賛されてもいましたが、現実として、才能があり個の人脈を築けた人以外は、なかなか生きていくのに難しいでしょう。売れっ子作家の書いた本で、孤独に生きよ、孤独が楽しい、などと言う文句を鵜呑みにしてはなりません。そういう人は自分で孤高を好んでいるのであり、誰も声をかけてくれない老人ではないからです。金もあるし。

そういうなかで、里山のコミュニティーが注目されるのは、都会では失ったものがあるからです。例えば、お金を介さない物々交換などです。

1人で生きていく女性、男性もですが、が多くなり、シングルマザーも多くなると、そういったコミュニティのネットワークづくりとその保持は、とても大切になります。コミュニティーの問題です。