fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

選ぶ前に創る 2015/11/05

物事をA対Bと捉えたときに、すでにC、D、Eの可能性が消されているのです。

物余りのなか、常に選択からスタートしたのが40代以下の人たちでしょうか。とくにゲームなどでは、○択選択で、そこに「その他」とか「自分でつくる」はない。例えば、アルファベットの世界でさえ、A、B、C、Dくらいから、どれを選ぶか考えてしまいがちです。DのあとにEからZまであるとか、まして、Zのあとに、何万と無数につくれるとは考えないのです。

かつて、多胡輝氏にお会いしたとき、「頭の体操」を、制限時間と答え合わせの思考パターンをつけるのは、体操とはいえ、よくないと批判したことを思い出しました。

何もなかった世代は、ゼロからすべてを創った。それはゼロからのプロセスを知っているから、失ってもまた、創れる自信があるわけです。

それに対して、すでにあるものを前提として生きてくると、失わないことにとらわれてしまう。そうでなくて、できるだけゼロから創る経験をつんでほしいと思うのです。