オシム監督が労をとったボスニア・ヘルツェゴビナのチームは、一勝して、胸を張って帰るでしょう。私は1990年にルーマニアからユーゴスラビアに入りました。チャウシェスク処刑の余韻の残る荒々しいブカレストからドブロヴニクに滞在、美しいアドリア海で海水浴を楽しみました。ここは世界遺産で、今はクロアチアです。その2年後から紛争、やがて国は3つに分割されるとも思わずに。そういえば、アンジェリーナ・ジョリーが脚本から監督までした「最後の大地」は、この戦線の惨状を描いたものです。 100年前の今日、この国のサラエボで、セルビア人の銃弾から第一次世界大戦が始まりました。ドイツ、オーストリアVSセルビア、ロシア、フランス、ベルギ―、イギリスと、今年のワールドカップ出場チームと重なります。戦線は多くの人の意に反して広がり長期化、そしてその後、第二次世界大戦につながっていきました。 20歳の頃に、「生まれる20年前に第二次世界大戦が」と思いました。そして今、同じように数えて「第一次大戦が」入ってきたのですがな。 軽井沢へいく途中の富岡製糸工場は、18番目の世界遺産に認定。サッカーファンには忘れられないカタールのドーハで決まりました。（6/21）8700キロのシルクロード（中国、キルギス、カザフスタン）も翌日認定。玄装の想い、平山郁夫さんの絵を思い出しました。そして、千住博氏の美術館が軽井沢にあります。カイコの夜。
